ファクタリングとリースの違いをわかりやすく解説


何かしらの設備を購入する時に自社の資金では賄えない、ということもあります。特に設備によっては数百万円から数千万円することもあるわけです。会社の資金を減らさないために資金調達をして対応する、というケースも珍しいわけではありません。

設備を購入するときの対処法として注目されているのがファクタリングとリースです。

こちらではファクタリングとリースにはどのような違いがあるのか、ということを明らかにします。

 

設備の所有権に違いあり

・ファクタリング・・・所有権あり
・リース・・・所有権なし

ファクタリングに関してはお金を出して設備を購入することになります。よって購入した設備に関しては自社に所有権があるのです。所有権があるので、不要になった場合には売却も可能ですし、処分も可能です。

リースに関しては、所有権はリース会社にあります。端的に説明すれば、設備をレンタルしていることになります。よって勝手に売却したり処分したりすることは許されません。

設備に対する自由度、というものを考えるとファクタリングに軍配が上がります。

 

固定資産税に違いあり

・ファクタリング・・・固定資産税がかかる
・リース・・・固定資産税はかからない

ファクタリングで設備を購入した場合には、所有権は自社にあります。設備は自社のものとなるので、固定資産税が発生するのです。高額な設備である場合には、毎年高額な固定資産を支払わなければなりません。会社として大きな負担になることもあるので注意しましょう。

リースに関してはここまでお話してきたように、リース会社が所有者となります。よって固定資産税を支払うのはリース会社です。自社で対応する必要はありません。

固定資産税の観点からチェックすると、リースのほうがお得に感じてしまうかもしれません。しかしリース料には固定資産税も含まれています。処理的には自社で支払っていませんが、結果的には自社が支払っていることになるので単純に「固定資産税を支払わないリースのほうがお得」とは言えないのです。

【車両をリースで手に入れたケース】
自動車の場合は毎年自動車税がかかります。さらに車検ごとに自賠責保険と重量税がかかってきます。それらの費用に関してもリースでは支払う必要がありません。リース会社が代わりに支払ってくれるのです。
しかしそれらの費用もリース料には含まれていることになるので、コスト的には大きなメリットがあるとは言えません。

一方で処理という面では「手間が少ない」といったメリットがリースには有るわけです。

 

手数料率に違いあり

・ファクタリング・・・2社間取引:10%から30%、3社間取引:1%から10%
・リース・・・月あたり1.5%前後

ファクタリングについては2社間取引と3社間取引で手数料率には大きな違いがあります。3社間取引のほうが圧倒的に手数料率は有利に設定されているのです。手数料率にこだわりたいのであれば3社間取引を検討しましょう。
ただし取引先にファクタリングの利用が通知されてしまうので気をつけなければなりません。

リースについては業者やリース対象の設備によっても手数料率が大きく異なりますが。基本的に月1.5%程度となります。月に1.5%というと年率で18.0%になる計算です。月の利率としては低めに感じるかもしれません。しかし年率としてチェックしてみるとかなりの高率となるのです。

仮に1,000万円の設備を購入するとして、ファクタリングの手数料率が10%であるとすると100万円程度の手数料がかかってくることになります。実際の売掛金の金額よりも100万円程度受取額が少なくなってしまうわけです。

一方で1,000万円の設備をリースするとして月額1.5%の手数料とすると、月あたりのリース料金は15万円となります。年間で180万円発生することになります。

ここで注目してほしいのがリースを利用すると、いずれは損になってしまう、ということです。損益分岐点の期間を探っておかなければなりません。
リースする期間が5年間であれば180万円×5年間で900万円となります。現金で購入するよりもお得になります。しかし6年間となると180万円×6年間で1,080万円となります。前述したファクタリングと大きな差がなくなります。
仮にリース期間が10年間となってしまえば、1,800万円をリース料金として支払うことになり、大きな費用を負担することになってしまうわけです。

 

まとめ|リースとファクタリングのどちらがお得か?

リースはお得に感じることもあるのですが、期間によっては損をすることになります。

前もって設備の利用期間を確認しましょう。比較的短期間で済むようなものであればリースを検討すべきです。しかし10年以上のような長期の利用となりそうなものは、ファクタリングなどで資金調達をして購入したほうがお得となります。

まずは損益分岐点を探りましょう。お得にリース利用できる期間を探るのです。損するといった結果が出た場合には、リース以外の方法を検討すべきです。