資金調達の時にすべき適切な返済計画のたて方とは?


資金調達はお金を借りて終了なのではありません。借りたら適切に使い、そして返済をしていかなければなりません。要は借りたあとが大事になってくるわけです。

こちらでは資金調達における返済計画について徹底解説します。

どのように返済計画をたてていけばよいのでしょうか?
さらに返済を少しでも楽にする方法についてもお伝えします。

 

毎月の返済金の適切な算出方法

・当期純利益と減価償却費÷12ヶ月

損益計算書を確認してみましょう。
損益計算書には減価償却費と当期純利益が記載されていると思います。その金額を足して12ヶ月で割ったものが1ヶ月分の返済可能額となるのです。

例えば当期純利益が3,000万円であり、減価償却費が1,000万円であれば年間としての返済能力は4,000万円となります。1ヶ月あたりとなると÷12ヶ月なので、1ヶ月あたり300万円強となるわけです。

しかし上記した返済計画はあくまで簡単なものです。減価償却費と当期純利益のすべてを返済に回せるようなことはありません。会社としての予定もあるでしょう。ある程度は内部留保として確保しておきたい、といった願望もあると思います。設備投資等に一定の資金を利用したい、と考えていることもあるでしょう。

こちらで紹介した「当期純利益と減価償却費」による返済計画ですが、あくまで目安となります。精度が高いわけではないので注意しましょう。

・事業計画書を作成すること

事業計画書では売上高を予想し、そこから当期純利益がどの程度になるかを算出します。いわゆる未来の予想をするわけです。予想なので精度が低くなったしても仕方はありません。

事業計画書に関しては、借り入れを行ったものとして作成してください。作成した結果、どのような状況になるのかを明らかにしていくのです。仮に借り入れをした場合に当期純利益がマイナスになってしまった場合には、額に問題がある、ということになります。借り入れを見直していかなければなりません。

事業計画書はいくつも作成しましょう。作成する時には借入額を変化させてください。どの金額で借り入れたら、どのような経営状態になるのかを把握していくのです。要は適切な借入額を算定していく作業となります。

最も会社にとって利益が出やすい借入額を発見できたら、その金額で借入を実施すればよいのです。借入額がわかったら返済計画自体もほぼ終了です。ただしもう一点だけ注意しなければならないことがあります。毎月の返済額です。

・キャッシュフロー計算書を作成し毎月の返済額を決定しよう

最後の仕上げとしてキャッシュフロー計算書の作成があります。
キャッシュフロー計算書であれば、会社のお金の出入りを把握できます。どれだけの入金があって出金があって、会社にどれだけのお金が残るのかがわかるのです。

キャッシュフロー計算書があれば、どれだけの資金を返済に回せるのかが見えてきます。資金に余裕があるのであれば、月々の返済金が多少高くなったとしても問題はありません。しかしキャッシュが少ないのであれば、そもそも返済金に回せるお金が少ない、ということになってしまうわけです。注意しなければなりません。

キャッシュフロー計算書で月々の返済可能額が算出できれば返済計画は終了です。以上の手続きを実施すれば、あなたの会社にとっての適切な返済計画が出来上がっているはずです。

 

資金調達後の返済を楽にする方法とは?

・不要な資産を売却すること

資金調達をしなければならない、ということは会社の資金力に問題がある可能性が高いです。設備投資などは高額になることが多いので仕方のない資金調達となるケースが多いのですが、運転資金のための資金調達については会社に問題があるはずです。

よくあるのが不要な資産をたくさん持っている、というものです。例えば商品や原材料などを多数抱えているケースもあるでしょう。投資用の不動産であるとか有価証券を取得しているケースもあると思うのです。

それらの資産の中で、基本的に本業と関わりのないものは現金化しておくのがおすすめです。現金化することで、返済力が高まります。繰り上げ返済が実施できることも考えられ、返済金を圧縮できるチャンスも出てくるのです。

不要な資産を洗いだしてみましょう。

・売掛金の回収作業に力をいれる

売掛金の回収率が悪い会社は資金調達をしなければならない状況に陥りやすいです。計画的に会社にお金が入ってこないからです。

売掛金の回収率が悪い場合には回収率を高めるような活動を行わなければなりません。遅れが出ていたら、すぐに取引先に連絡して入金してくれるように頼みましょう。買掛金がある業者であれば、売掛金と相殺することも検討すべきです。

さらに注目すべきはファクタリングです。ファクタリングは売掛金の譲渡を指しています。売掛金は入金までに時間がかかりますが、ファクタリングであれば期日前に資金を得られます。一時的に会社の資金を高めるためのおすすめの対応策となっているのです。