株式購入のチャンス!ファクタリングと借り入れ(負債利子)


株式を購入することは法人としては珍しいことではありません。資金が余っており遊ばせている状態であれば、配当金や評価額などで増える可能性がある株式に投資することは当たり前のことでもあるのです。

ただし株式の取得には一定額以上が必要になります。たとえば株式を購入するにも1株単位ではなく1,000株単位でなければ取扱していない、ということもあるわけです。よってまとまった資金が必要になります。

株式を購入するための資金を得るためには、ファクタリングという方法もあります。さらに借り入れを行う、ということもあるのです。

今回は借り入れをおこなうことによって株式を取得したケースにおける「負債利子」というものに注目してみました。

ファクタリングで株式を取得したほうが良いのでしょうか?それとも借入金で取得したほうが良いのでしょうか?

借入金で株式購入|負債利子と益金不算入額について

少し難しい話になってしまうかもしれません。
借入金で株式を購入するとします。仮に株式から配当金を受けた場合は益金として算入することになります。しかしその株式を購入するもととなった借入金については利息金が発生するわけです。支払わなければなりません。

株式を取得することによって配当金は受け取ったものの、購入資金の利息によって出ていくお金もあるのです。その購入資金のために出ていく利息金のことを「負債利子」と呼んでいます。そして負債利子は益金に不算入できるのです。

・負債利子はどの程度益金に不算入できるのか?

現状では「50%」が不算入となっています。
以前は「80%」であったのですが、段階的に引き下げられてしまいました。現状では50%ということで、以前よりも益金不算入割合は大幅に下がっているわけです

・益金不算入額の計算方法とは

【益金不算入額=(受取配当金-負債利子)×50%】

上記の計算式となっているので、それほど難しいわけではありません。
では以下の条件に当てはめて実際に計算してみましょう。

・受取配当金・・・100万円
・負債利子・・・50万円

計算式は「(100万円-50万円)×50%」となります。計算結果は「25万円」となるわけです。

25万円であれば損益計算書の受取配当金の部分から25万円を差し引く、ということになるわけです。

・借り入れを行ってまで株式を買う意味はあるのか?

状況によって大きく異なりますが、評価額が上がったり高い配当金が出たり、ということが確実視されている時には一定の意味はあります。
また買収など行う時に自社だけでは資金が足りない時には、借り入れを行って株式を取得する、ということにも十分に意味があるわけです。

ただしあくまで借り入れなので、利息分の利益が本当に出るのか、という部分については考えておかなければなりません。

ファクタリングによる株式の取得について

・資産が移動する

ファクタリングとは売掛金を売却することを指しています。
株式は有価証券として資産に分類されます。

売掛金も資産であり有価証券も資産であるので、要は資産を移動させていることになるのです。

そこで気になるのが資産を移動させることに意味があるのか、という部分です。さらにファクタリングを利用するということは借入金の利息と同じように手数料が発生してしまいます。

借り入れではないので負債利子もなく益金不算入もありません。そのような状況で本当にファクタリングにて株式を購入すべきなのでしょうか?

・ファクタリングを行ってまで株式購入をする意味はあるのか?

利益率が高い、と判断できる場合には問題ありません。
例えばファクタリングの手数料率が10%であったとします。一方で有価証券の値上がり率が20%であれば、「有価証券を購入したほうが利益は出る」ということになるわけです。

配当金にも注目しましょう。有価証券を取得したことによって高額の配当金が取得できた場合に、売掛金の目減り分をカバーできるケースもあります。ファクタリングによって株式購入を意味が出てくるのです。

・ファクタリングは益金不算入よりも効果あり

ファクタリングは手数料が発生します。よって額面よりも少ない金額の受け取りになります。

実はその額面から下がってしまった額については損金として処理できるのです。仕分けでは「債権譲渡損」というものを利用します。よって税金対策にもなるので、借り入れによる益金不算入よりも効果が期待できるわけです。

※額面から下がった金額はすべて損金に含められるので、益金不算入よりも効果は高くなります。

株式の購入には借り入れとファクタリングのどちらがおすすめ?

ファクタリングがおすすめです。
借り入れも負債利子の一部が益金からマイナスできるのでメリットはあります。しかしそもそも借入金は利息があり、今後も返済をしていかなければなりません。今後の資金繰りにも影響を与えてしまうのです。

ファクタリングは売掛金の売却であり返済はありません。さらに手数料のすべてが損金の扱いになるので、税金上のメリットは借り入れよりも大きいわけです。