資金繰りのテクニック|支払い順序に優先順位をつけよう!


資金繰りのテクニックとして注目をしてほしいのが、支払いの優先順位です。

会社の支払いに関しては、しっかりとした順序があるわけです。その順序にそって支払うことで重要な支払いのみに対応し、キャッシュの確保を実施する、といったことも出来るわけです。

優先順位を理解しておくことで、会社としての存続期間も長くなります。延命できている最中に資金調達などを実施できれば会社として復活することも可能です。

知識があるかないかでも資金繰りには大きな違いがでてしまいます。

こちらでは支払い順序に注目して資金繰りのテクニックについてお伝えします。

支払いの優先順位

①支払手形
②従業員への給与
③仕入れ代金や材料代金、外注費
④諸経費
⑤金融機関からの借り入れにおける金利の支払い
⑥税金
⑦社会保険料
⑧金融機関からの借り入れにおける元金の支払い

数字が低くなればなるほど、支払いをしなければならないもの、となります。数字が大きくなればなるほど、支払いを後回しにしても大丈夫なもの、ということになります。

上記の優先順位を、頭に入れておきましょう。頭にしっかりと入れておけば、いざという時にスムーズに対応出来るようになるはずです。

ではなぜ上記のような順位になったのかを説明していきます。

支払いの優先順位で上位に入る理由|支払手形・給与・仕入れや材料代金・諸経費

・支払手形の支払いが最も重視される理由

銀行からの信用というものが大きく関わってきます。
そもそも半年の間に2回の不渡りを出してしまうと、銀行から取引停止の処分を受けてしまうことになるのです。

銀行からの取引停止処分という鋳物は極めて重いものであり、事実上の倒産になってしまいます。銀行と取引ができなければ、正常な営業もできなくなってしまいます。だからこそ最も優先して手形は支払っていかなければならないわけです。

支払手形が支払えなくなれば、企業としての信用も失墜します。そうならないように前もって対策を立てることが重要なのです。

・給与の支払いが重視される理由

ここで指摘するのは一般的な従業員への給与です。経営陣に対する給与は別となっています。

そもそも資金繰りが悪化した責任は従業員にはありません。経営陣に経営責任があるわけです。にもかかわらず従業員に給与が支払われない、ということはあってはならないのです。

給与に関しては、今後の会社の士気にも関わってきます。従業員としても不安が大きくなり、安心して働くことができません。最悪の事態になると、退職者がでてくることも考えられるのです。

仮に多くの従業員にやめられてしまえば会社として成り立たなくなります。よって給与の支払いは重視しなければなりません。

・仕入れや材料代金の支払いが重視される理由

取引先からの信用をなくすことは避けなければなりません。
取引先から信用されなければ、取引を縮小されることもあります。取引を断られてしまうかもしれません。

販売業であれば商品がなければやってはいけません。製造業であれば原材料がなければ、売る製品を製造もできないわけです。

・諸経費の支払いが重視される理由

オフィスの賃貸費用であるとか水道光熱費、そして宣伝広告費などの諸経費はここまで紹介した中では多少後回しにできるものです。

しかし宣伝広告費に関しては売上にも関わります。賃貸費用に関しても長期間の滞納をしてしまえば、強制退去といった事態を招きかねません。比較的早く対応しなければならないのです。

支払いの優先順位で下位に入る理由|金利・税金・社会保険料・借金元金の支払い

・金利の支払いについて

金融機関の借り入れの中で金利は金融機関の利益分となります。よって元金の回収よりも重要視される傾向にあります。

たとえば元金の支払いはできなかったとしても金利だけでも支払ってもらえれば、金融機関としては利益を確保したことになります。元金が減っているわけではないので、資金繰りが改善した時にしっかりと支払ってもらえれば金融機関としては特に問題はありません。

よって金利の支払いは元金の支払いよりも重視されるわけです。

・税金の支払いについて

税金を滞納したとしても会社の経営自体には大きな問題は発生しません。ただし短期間であれば、といった条件が付きます。

長期間滞納してしまうと差し押さえなどの強制執行が行われる可能性があるので注意しましょう。

ちなみに滞納した分の支払いに関しては、遅延利息が発生するので注意しましょう。

・社会保険料の支払いについて

社会保険料を支払わなかったとしても営業活動に対する影響はほとんどありません。滞納状態であっても、通常の経営は出来るのです。

税務署とは異なるので、それほど強制力もありません。支払いの順位としては下位となります。

・金融機関の元金の支払いの順位が最も低い理由

交渉で十分に対応できるからです。金融機関にリスケジュールをお願いすることで、比較的簡単に対応してもらえる可能性もあります。

ただし必ず金融機関に前もって状況を伝えてください。そのうえで「金利だけは支払うので元金の支払いを待って欲しい」とお願いするわけです。

まとめ

以上が支払いの優先順位による資金繰りのテクニックです。
実際に資金繰りが悪化したあとに用いることが可能なテクニックなので是非実践してみましょう。

とにかく支払手形と給与についてはしっかりと対応してください。企業として存続していけるように、支払いからうまく対処していくことが肝心です。