【これは盲点!】節税による資金繰りの改善に注目しよう!


資金繰りの悪化ですが、多くの方は資金調達などによって対処しようと考えています。確かに資金調達ができれば、資金繰りを改善させることも可能です。しかしいつでも融資が受けられるわけではありません。そもそも融資を受けるためには審査を突破しなければならないわけです。そんなに簡単なことではありません。

今回は資金繰りを改善させる方法をお伝えするのですが、実は「節税」です。節税による資金繰りの改善については、多くの方が実施していません。まさに盲点と呼べる存在なのです。

では実際にどんな節税の方法で資金繰りを改善できるのでしょうか?

未払費用や未払金を計上して節税を行う

・今期に発生した費用であるが支払いは来期であるものを今期の費用として計上する

費用については発生時ではなく支払った時に計上する、といったことが一般的です。しかし今期に発生した経費であれば、今期に計上しても問題はありません。

そもそも今期に発生した経費の未払金を来期に計上するとなると、今期の税金には反映させられません。しかし発生した時に計上するようにすれば、今期分の税金に反映でき税金の支払いを抑制できるわけです。

ちょっとした節税法ですが、会社から出ていく資金を1年間遅らせることができる方法でもあります。もちろん会社の業績が良い時には前払いといった感覚で、来期に支払った時に計上するのも一つの方法です。しかし資金繰りが悪化しているのであれば、少しでも資金が会社から出ていくのを防がなければなりません。よって実際に支払いが発生した時に計上する、といった手段を取るわけです。

ちなみに未払金であるとか未払費用ですが、法人カードを支払った経費なども含まれています。あなたの会社では法人カードの1ヶ月分の支払い金額はいくらくらいになるでしょうか。数十万円になることもあれば100万円を超えることもあるでしょう。カードの支払いは30日から60日遅れとなることが一般的です。よってかなりの金額を利益から差し引くことも可能なのです。

他にも会社負担分の社会保険料の未払い分であるとか、締め日以降の通勤手当や給料に関しても該当してきます。

未払金や未払費用に関しては積み上げていくと、最終的にはかなりの額になることも十分に考えられるわけです。節税をして資金繰りを改善させようと考えているのであれば、ぜひ手を付けてみましょう。

固定資産を処分して節税する

・固定資産税を節税できる
・固定資産除去損を計上できる

固定資産については税金がかかってきます。固定資産税ですが、要は固定資産がなければ発生しません。固定資産を減らせば節税できるのです。
仮に活用していない建物であるとか設備、さらには機械や車両、そして工具などを処分すれば固定資産が減り税金の支払額は下がります。

さらに注目してほしいのが、固定資産には価値があるという部分です。固定資産は資産として貸借対照表に掲載されるわけですが、要は金額が示されているわけです。仮に処分をすれば一定の資産額を貸借対照表から除外しなければなりません。
さらに資産がなくなるということになるので損益を計上することになるのです。

「固定資産除去損」として損金を計上できるので、法人税に関しても節税ができることになります。

固定資産の処分に関しては大きな決断になることも少なくありません。会社にとって必要なものであるのか、それとも不必要なものであるのかはしっかりと確認してから実施しましょう。

商品や原材料を処分して節税する

・売上原価を増やして利益を減らすことができる

商品や原材料のことを棚卸資産と呼んでいます。その棚卸資産については処分するなどして減らせれば、節税効果がえられます。

少しわかりにくいかもしれませんが、税金は利益にかかってきます。そして利益は簡単に表すと「売上-売上原価-経費」といった式になります。要は売上原価が大きくなれば、利益が少なくなり、節税効果を生むわけです。

棚卸資産が減少すると売上原価が増える、ということになります。
原価の計算式は「(期首の棚卸高+当期の仕入高)-期末の棚卸高」となります。

以下の例で計算してみましょう。

・期首の棚卸高・・・100万円
・当期の仕入高・・・1,000万円

期末の棚卸高が100万円だとすると、売上原価は1,000万円(「(100万円+1,000万円)-100万円」)となります。

一方で棚卸資産を70万円処分したとすると期末の棚卸資産は30万円となります。その結果、売上原価は1,070万円(「(100万円+1,000万円)-30万円」)となるわけです。売上原価が前述したものよりも70万円も高くなり、結果として利益を圧縮できるわけです。

商品や原材料の中には短期間で売上につながらないものもあるのではありませんか?利益につながらないものを持っていたとしても意味がありません。節税して資金繰りを改善させるためにも積極的に処分しましょう。

特に長期間に渡って保有している棚卸資産は単に倉庫に眠っているに過ぎません。処分しても大丈夫です。保管するのにかかっているコストを減らすことにもつながってきます。