売掛先が倒産!売掛金はどうなるのか?回収はできるのか?


売掛先が倒産する可能性はあります。どんな大企業であったとしても、資金繰りが悪化することはあります。そして倒産してしまうこともあるわけです。

仮に売掛先が倒産してしまえば、気になるのが売掛金でしょう。回収について心配になってしまう方も多いと思うのです。

こちらでは売掛先が倒産した、ということを念頭に置き、売掛金は一体どうなるのか、ということについて徹底解説します。

商売をしていれば、いずれは売掛先の倒産を経験することになるでしょう。その時に役立つ知識をお伝えします。

倒産されてしまうと全額の回収は難しい

・全く回収できないわけではないが・・・

倒産されてしまったからといって全額が回収できないわけではありません。確かに支払能力はない、と考えられるわけです。しかし倒産した会社にも一定の資産が残っている可能性があります。例えば工場などの土地や建物があれば、それらの資産を処分して債権者に対して配分をされるわけです。

しかし基本的に債務超過の状態になって会社は倒産してしまいます。他に取引している会社に対しても支払いができない状態になっているでしょう。銀行やノンバンクからの借り入れもあるかもしれません。

多くの企業で倒産した会社の資産を分けることになります。結果として取り分はかなり小さいことになり、売掛金のほとんどが回収できない、ということが多くなっているわけです。

・資産を担保に入れて借り入れを行っている会社からの回収は不能

倒産した売掛先が不動産などの担保を利用した借り入れを行っているケースも有るでしょう。その場合はその担保に足す売る権利は、その担保型融資をした業者にあります。よって分配はできないことになってしまうのです。

仮に担保型融資を利用した上で倒産した会社の売掛金を持っている場合には、回収には期待できません。

ここまで記載していることから見ると、倒産した会社からは売掛金は「ほぼ回収できない」、という気持ちになってしまうでしょう。しかし何も現金から回収することにこだわらなければ、対応できる可能性もあるのです。

相殺によって回収する方法もある

・買掛金があれば相殺も可能

その倒産した売掛先に対して買掛金がある、というケースも有るのではありませんか?
仮に買掛金がある場合には、売掛金と相殺できるのです。

例えば売掛金が200万円あり、買掛金が100万円あるのであれば、売掛金100万円と相殺することになります。相殺することによって回収できるのです。

相殺に関しては、売掛先に対して内容証明郵便にて通知するだけでOKです。相殺処理についてはどちらかが不利になることはありません。正当な手続きとして認められているわけです。

買掛金がある場合にできる回収方法となっているのですが、一定額でもしっかりと回収をしていきましょう。会社を守るためにも必要になってくる手続きです。

・相殺する期間にも注意をすること

相殺ができる期間が設定されていることもあります。相殺が遅れてしまうと、相殺処理ができなくなってしまう恐れもあるので気をつけましょう。

取引先の倒産が「民事再生手続き」または「会社更生手続き」である場合には、債権届出期間のうちに相殺処理をしなければなりません。届け出期間を過ぎてしまえば相殺の対応を受け付けてもらえないのです。損をすることになってしまうので、早め早めの対応が必須です。

ファクタリング利用時に取引先が倒産したらどうなるのか?

・影響はなし!

ファクタリングを利用して売掛金をすでに売却していた場合ですが、そのようなケースで売掛先が倒産した場合にはなんの心配もありません。

ファクタリングは売掛金の売却を指しています。すでに売掛金は譲渡していることになるので、支払われなかったとしても自社が代わりに支払うようなことはありません。貸し倒れ発生時には全く損害が発生しないのもファクタリングのメリットなのです。

ファクタリングの契約ですが「償還請求権なし」に設定されています。償還請求権がないということは、貸し倒れても自社に請求がない、ということになるわけです。損害はすべてファクタリング業者が負うことになります。

ちなみにファクタリングと似ているものとされているのが、売掛金担保融資です。
売掛金担保融資も売掛金を利用して資金を得るものですが、あくまで融資となっています。売掛金を担保に入れた状態で融資を受けることになるわけです。

よって仮に売掛金が入金されなかったとしても、金融業者がリスクを背負ってくれるわけではありません。償還請求権ありに設定されているので自社で対応しなければならないわけです。

売掛金担保融資を利用中に倒産してしまえば、返済の目処が立たなくなることも考えられます。売掛金が入金することで返済を予定していたはずです。しかしその入金がないということでどうしようもなくなってしまうわけです。

売掛金担保融資の利用については十分に気をつけてください。