仕入れ企業の売掛金をファクタリングするメリットとは?


基本的に仕入れの売買に関しては掛取引で実施されます。商品を売却した企業には売掛金が発生し、仕入れを行った企業には買掛金が発生します。

掛取引に関しては、その場で現金取引がされるわけではありません。お金の受け渡しに関しては、後に行われるので信用取引と呼ばれることもあります。

その掛取引で発生する売掛金ですが、入金までにタイムラグが発生するのが大きな問題となっています。資金繰りが悪化する原因になってしまうわけです。

そこでその売掛金を早く売却して資金を得ることがブームになっています。ファクタリングと呼ばれるものになっているわけですが、期日前の売掛金を売却して資金繰りを改善させることが可能です。

こちらでは仕入れ企業の売掛金を早期に売却する(ファクタリングする)メリットをお伝えします。

■審査基準が一般的な融資とは異なる

・一般的な融資の審査・・・申込み企業が審査対象である
・ファクタリングの審査・・・審査対象は主に売掛先である

売掛金を支払うのは申込者ではありません。仕入れを行なった企業が売掛金を支払うことになります。

よって審査対象のメインは自社ではなく売掛先となるわけです。自社が売掛金を支払うわけではありません。さらに仮に貸し倒れたとしても自社が対応する必要はありません。ファクタリングは売掛金の貸し倒れリスクについても理解した状態で買い取りを行うのです。

一般的な融資の審査については、申込み企業が事細かに調べられることになります。返済は申込み企業が行うからです。仮に自社の経営に問題があると判断される場合には、審査落ちになってしまうわけです。

ファクタリングに関しては自社が赤字になっていたとしても、特に大きな問題はない、と判断されています。さらに税金が未納状態の企業であったとしても、大きな問題は発生しない、とされているわけです。売掛金を支払うのは売掛先です。よって売掛先が赤字になっていたら問題です。売掛先が税金未納状態であれば問題視されてしまいます。

仮に自社の経営状態が悪いのが原因で審査落ちになってしまった経験がある方は、ファクタリングであれば利用できる可能性が出てきます。自社の経営状態によって左右されない、といった強みがあるのです。

■売掛先の支払いサイトの長さによる影響を受けにくくなる

・売掛先の支払いサイトが長い・・・入金されるまでに時間がかかってしまう

仕入れを行った企業は、仕入れ費用については一定期間後に支払う事になります。しかし売掛先によって入金サイトは大きく異なっています。30日程度に設定している企業もあれば60日程度もかかってしまうことがあるわけです。

入金までにタイムラグが発生するのが掛取引ですが、入金までの間隔が長ければ長いほど会社の資金繰りが悪化する可能性が出てきます。基本的には入金した資金で支払いができれば問題ありません。よって入金が先にくるような状態にするのがベストなのです。

しかし入金されるまでに時間が掛かるとなると、支払いを行ってから入金される、といった状態になってしまいます。非常に問題がある状況になってしまうわけです。

そこでファクタリングの出番となります。ファクタリングであれば、期日前の売掛金を売却できます。最短即日対応をしてもらえることもあり、すぐに資金が得られることもあるわけです。

確かにファクタリングには手数料が発生します。売掛金の満額を受け取れるわけではありませんが、数カ月後に入ってくる資金を早く受け取ることもできるわけです。数カ月後には資金繰りが悪化して不渡手形を出しかねない、といったことも考えられるでしょう。そのような状況のときにもファクタリングは有効活用できるのです。

■取引先銀行や取引先に知られることがない

ファクタリングは、自社とファクタリング業者だけの契約で売掛金を売却することが可能です。ただし取引方法によっては取引先に伝わってしまうので気をつけましょう。

・2社間ファクタリング・・・取引先銀行や取引先に知られることはない
・3社間ファクタリング・・・対象の取引先には通知されてしまう

3社間ファクタリングは手数料が低いなどの嬉しいメリットがあります。しかし自社とファクタリング業者だけの契約とはなりません。3社間ということなので、売掛先も関わってきてしまうのです。

3社間ファクタリングを利用するときには、前もって取引先に理解を求めておくのも一つの方法です。「一時的に資金繰りが悪化して、今回だけ利用する」ということを伝えておけば、イメージダウンは抑えられるかもしれません。

ちなみに2社間ファクタリングの手数料率は10%から30%が基準となっています。3社間ファクタリングに関しては、手数料率が1%から10%程度になっているのです。手数料率にこれだけの差があるので、3社間ファクタリングを検討する価値は十分にあります。しかし理解のない企業もあるので、気をつけて対応しなければなりません。