【損金に計上!?】ファクタリングに節税効果があるって本当?


ファクタリングは資金調達に用いられています。売掛金の期日が来る前に売却をして現金を獲得する、といったことができるわけです。

そのファクタリングですが、実は期日前に売掛金を現金化できるだけがメリットではありません。実は税金対策にも役立つのです。

こちらではファクタリングと節税の関係性について明らかにします。ファクタリングの利用を考えている方は必見です。

■ファクタリング利用時に発生する損金「支払い割引料」について

ファクタリングを利用した場合には、売掛金額の全額が入金されてくるわけではありません。ファクタリング業者側が受け取る部分もあるのです。ファクタリング手数料といわれるものです。

要は、売掛金は売上金となっています。しかしファクタリングを利用するとその売上額が満額受け取れないことになるので、その分の処理をしなければなりません。そこで出てくるのが「支払い割引料」と呼ばれる損金です。

では実際に支払い割引料の計上に関する仕訳を確認していきましょう。
今回は50,000円の売上が発生し、その50,000円の売掛金を手数料率10%でファクタリングするものとします。

<売上時の仕訳>
(借り方)売掛金 50,000円 (貸し方)売上 50,000円

<ファクタリング利用時の仕訳>
(借り方)現金 45,000円 (貸し方)売掛金 50,000円
支払い割引料 5,000円

要は売掛金と現金の差額を支払割引料として計上できるのです。
この支払割引料の形状を持って、会社の利益を減らすことになります。法人税の額を抑えることできるわけです。

法人税の税率ですが資本規模が1億円以下で所得金額が800万円超である場合には23.2%となります。仮に支払い割引料が300万円であった場合には、「300万円×23.2%」の計算式で法人税の節税金額が把握できます。このケースの節税金額は696,000円となるのです。ファクタング利用は大幅な節税になる可能性がある、ということは理解しておきましょう。

■貸し倒れ引当金との違いとは?

売掛金による税金対策として注目してほしいのが「貸し倒れ引当金」です。
貸し倒れ引当金ですが、貸し倒れ発生率などから設定する損金となります。支払い割引料と同様に損金を作って、節税することになります。

節税効果については、特に大きな違いはありません。支払い割引料と同様に利益を減らす作用があるので、結果として税金の支払額を抑えられるわけです。

ただし大きな違い2つあります。

・貸し倒れ引当金計上時には債権が現金化されていない

支払い割引料を計上するときですが、ファクタリングを利用しているのですでに現金化されている状態を指しています。会社にお金が入ってきているので資金繰りは改善していることでしょう。

しかし貸し倒れ引当金については、あくまで貸し倒れ対策として事前に損金算入しているに過ぎません。売掛金は依然として残っており、期日にならなければ現金化はされません。

実質的なキャッシュの入りというものが、貸し倒れ引当金ではないのです。

・リスクの違いもある!

貸し倒れ引当金は貸し倒れると想定して計上することになります。
100万円貸し倒れると想定して計上する場合には、貸し倒れ引当金は100万円とするわけです。

しかしあくまで貸し倒れ引当金は予測額となっています。その予測が必ずしも当たるとは限りません。貸し倒れ引当金を100万円としたのに、200万円や300万円も発生してしまうこともあるのです。想定以上の貸し倒れが発生してしまったら、当然資金繰りは悪化してしまいます。

一方でファクタリングは貸し倒れリスクがありません。
実はファクタリングは売掛金を売却してしまっているのです。よって売掛金の回収義務はありません。仮にその売掛金が貸し倒れ状態になってしまったからと行って業者側から請求が来ることもないのです。いわゆる「償還請求権なし」といった状態になっているわけです。

ファクタリングに利用した売掛金額が1,000万円であり、その1,000万円すべてが貸し倒れたとしても自社が賄う必要はありません。回収リスクはすべて業者が負うものとなってるのです。

■ファクタリングの問題点もチェック!

・手数料が高くなることもある

ファクタリングは短期間の利用であるにもかかわらず手数料率が20%前後になってしまうこともあります。例えば1ヶ月先に入金予定の売掛金をファクタリングで現金化したとします。その手数料率が20%であれば、年率にすると240%(20%×12カ月)にもなる計算です。

手数料率については、考えておかなければならないところもあります。例えば取引方法の違いによっても手数料率は異なっているのです。

・2社間ファクタリング・・・手数料率は10%から30%が相場
・3社間ファクタリング・・・手数料率は1%から10%が相場

2社間ファクタリングのほうが手数料率は高く設定される傾向にあるのです。一方で3社間ファクタリングの方が手数料率はお得です。

少しでもお得にファクタリングを利用したいと考えるのであれば、3社間ファクタリングを利用しましょう。