中小企業が今すぐ実践したい資金繰りを改善させるための方法とは?


資金繰りが悪化していて苦しい思いをしている中小企業は少なくありません。そこで、何とかして資金繰りを改善させたいけれど、何から手をつければよいかわからず、悩んでいないでしょうか。

中小企業が悪化した資金繰りを改善させる方法はいろいろありますが、その中でも効率的に進めることができる手法をご紹介します。

 

まずは資金繰りが悪化している原因を追及する

資金繰りを改善させるためには、なぜ資金繰りが悪化しているのか、その原因を把握することから始めることが必要です。

考えられる原因はいくつかありますが、1つの項目が原因のこともあれば、複数の項目が重なって資金繰りが悪化している可能性もあります。

次のうち、心当たりのある項目はないか確認してみてください。

 ・過剰に在庫が余っている
 ・売掛金の回収期間が長期化している
 ・受取手形が増えている
 ・借入金額が増えている
 ・売上(掛け売りによる売上)が増えている
 ・過剰に設備投資を行った

 

資金繰りを改善させるための方法を実践する

心当たりのある項目があった場合、具体的にどのような方法で資金繰りを改善させていけばよいか確認していきましょう。

 

固定費の削減

売上とは関係のないところで毎月発生する費用が固定費です。たとえば、家賃や水道光熱費、人件費などが固定費に該当します。

これらの固定費を削減することは、中小企業の資金繰りを改善させる上でとても大切なことですが、とくに効果が高いのは人件費の削減です。

人件費は固定費の中でも占める割合が大きいため、大企業が業績悪化に陥ったときに大量リストラなどを実施するのは人件費により資金繰りを改善させるためです。

社員と交渉し、給料の削減やリストラなどを実施するなど、固定費の見直しも検討しましょう。

 

過剰な在庫は処分する

需要の予測を見誤ったことなどで、在庫が過剰に残ってしまった場合などもあるかもしれません。

大量に仕入れれば値引きしてもらえる場合なども、つい多く仕入れてしまいがちです。

在庫を抱えていれば、倉庫などでの管理費や保管費もかかりますし、在庫を管理するために人件費もかかります。

そこで、過剰に残ってしまった在庫は、思い切って処分することで資金繰り改善に繋げていきましょう。

 

遊休資産を売却する

会社に利益を生まず、使ってもいない設備や土地、建物などの遊休資産売却することも必要です。

たとえば固定資産を売却すれば、毎年発生する固定資産税をなくすことができるなど、資金を得るだけでなく経費削減にも繋がります。

 

買掛金の支払いを延期する

仕入れに対する支払いまでの期間を延長してもらうことで、手元に資金が残ることから資金繰りは改善されます。

取引先に支払日を変更してもらう、または手形で支払う条件に変更してもらうなどの方法がありますが、取引先の理解を得ることができるような交渉が必要となるでしょう。

 

売掛金を早期に回収する

売上はあがっているのに、入金がされていない期間が長いほど、資金繰りは悪化していきます。そこで、買掛金とは反対に、売掛金は早めに回収することで資金繰りは改善します。

こちらも取引先と交渉を行い、入金期日を早めてもらうことができればよいですが、難しい場合にはファクタリングなどを活用する方法も検討できます。

 

【ファクタリングとは】

ファクタリングとは、保有する売掛金などの売掛債権をファクタリング会社に譲渡し、期日より早く現金化できる仕組みです。

このとき注意しておきたいのは、ファクタリングを利用する際にかかる手数料です。依頼するファクタリング会社、ファクタリングの契約方法(2社間と3社間のどちらを選択するか)、売掛金の信用力、支払いサイトの長さ、債権金額など、さまざまな項目によって手数料は異なります。

手形割引

受取手形が増えているときには、銀行に手形の決済日までの利息を支払い、買い取ってもらう形で融資を受ける手形割引を利用することでも資金繰りは改善します。

 

既存の借入金は借り換えを行う

今、すでに借りている借入金を、新たな借り入れでまとめる方法が借り換えです。

たとえば、現在1,500万円残っている借入金があり、残り3年で毎月50万円返済しなければならないとします。

そこで、さらに500万円増額して借入金を2,000万円とし、7年かけて返済する契約を結び毎月の返済額を30万円に抑えるといった方法です。

返済期間を伸ばし、毎月の返済額を削減することで、資金繰りは改善されますが、総返済額が増える可能性があるためその点は理解が必要といえるでしょう。

また、借入金のある銀行や信用金庫に毎月の返済を減額や猶予してもらい、返済計画を見直すリスケジュールによって、毎月の返済額を減額することも可能です。

 

まとめ

中小企業の資金繰りを改善させる方法はいろいろあります。他にも一時的に融資を受けるといった方法もありますが、その場合、返済負担が増えるためさらに資金繰りが悪化してしまう可能性は認識した上で検討することが必要です。

一時的に資金繰りを改善させるのではなく、継続してスムーズな経営が行えるような方法を実践していくことが大切ですので、最もよいと判断できる改善策はどれかよく考えた上で実行するようにしましょう。