ファクタリングの手数料率は誰がどのように決める?その基準とは


資金調達の方法としてファクタリングが注目されつつありますが、売掛金などの債権を売却して現金を得る手法であり融資ではありませんので、利用するときには利息ではなく手数料がかかります。

ファクタリングにかかる手数料率は3社間ファクタリングで5~7%、2社間ファクタリンなら10~30%が相場といわれています。

では、ファクタリングの手数料率どのように決まるのか、なぜこのように割合に幅があるのでしょう。

 

なぜ2社間ファクタリングは3社間より手数料率が高い?

まず、3社間ファクタリングよりも2社間ファクタリングのほうが、手数料率が高い理由についてご説明します。

 

3社間ファクタリングの場合、売掛先を含め、ファクタリングを利用する会社、ファクタリング会社の3者合意のもとで債権譲渡契約を結ぶことになります。

そのため、ファクタリング会社から売掛先に対して売掛債権譲渡通知を行うこととなり、さらに期日を迎えた売掛金の支払いは売掛先からファクタリング会社に対して行われます。

 

対する2社間ファクタリングの場合には、3社間とは異なって、ファクタリングを利用する会社とファクタリング会社だけで契約・取引を行います。

売掛先には通知は行われず、ファクタリング会社に売却した売掛金の代金は、売掛先からファクタリングを利用する会社に支払われることになります。

さらに、ファクタリングを利用する会社は、売掛先から入金を受けたら、その代金をファクタリング会社に引き渡すことが必要です。

 

この2つの取引を比べたとき、どちらのほうがファクタリング会社のリスクは高いと感じるでしょう。明らかに2社間ファクタリングのほうがリスクは高めです。そのため、手数料は3社間ファクタリングよりも割高になっています。

 

ファクタリングの手数料率に影響する売掛先の信用力

ファクタリングは銀行融資などとは異なり、借り入れを行って資金を調達する手法ではありません。もし銀行融資なら、仮に債務者が返済不能に陥ったとしても、担保を差し押さえたり、連帯保証人に請求して貸付金を回収することができるでしょう。

しかし、ファクタリング担保や連帯保証人などは付ける必要がなく、さらに買い取った売掛債権が回収できなくても、ファクタリングを利用した会社に弁済責任を求めることはありません

このことから、ファクタリングで重要になるのは売掛先信用力です。信用力の高い売掛債権なら、未回収となるリスクを極力抑えることができるということになります。

そのため、ファクタリングの手数料率は売掛先の信用力が大きく関係するといえるでしょう。

 

手数料として支払う費用には登記費用も含まれる

ファクタリングの場合、実際の時価より低く評価する比率である掛け目をみると、おおよそ75~95%くらいの幅であることが多いようです。

ただし、売掛先の信用力によって料率が決まるため、実際には蓋を開けてみなければわからないというところがあります。

また、ファクタリングで売掛債権を売却する際には、債権譲渡登記を行い第三者対抗要件に備えることも必要です。事業用資金の融資を受けるとき、返済不能になったときの担保として不動産に抵当権を設定することがありますが、ファクタリングにおいても同様に用いられます。

この登記を行うには7~9万円ほどかかる上に、その登記を抹消する場合にも1~2万円費用がかかりますが、いずれもファクタリングを利用する会社が負担することとなり、手数料としてファクタリング会社に支払うことになります。

 

債権譲渡登記を行わなくてもファクタリングができる場合もある

ファクタリング会社によって、掛け目の料率は異なりますし、対応しているサービスも異なります。そのため、ファクタリングの手数料率が安いから良心的で優良なファクタリング会社だとは一概に判断できない部分もあるといえるでしょう。

上記の債権譲渡登記を行えば、債権を特定する情報や譲渡人名なども登記されることになるため、好ましく思わない会社も少なくありません。

しかしファクタリング会社の中には、債権譲渡登記は行わずファクタリングの利用を可能とする会社もあります

希望するニーズに答えてくれるサービスを提供しているのか確認することはとても重要ですので、単に手数料が安いだけの理由でファクタリング会社を選んでしまわないようにしてください。

 

まとめ

中小企業の場合、取引先との信頼関係が崩れることを懸念する傾向が強く、ファクタリングで売掛債権を売却する事実は知られたくないことを希望することが多くみられます。

そのような場合、2社間ファクタリングがおすすめですが、ファクタリング会社がかかえるリスクが高いことから、どうしてもかかる手数料率は高くなってしまうことを理解しておきましょう。

2社間ファクタリングの場合、即日現金化を可能とするファクタリング会社も多いので、すぐに資金が必要という場合にも対応できます。

まずはファクタリングを利用するにあたり、ファクタリング会社に何を希望するのかを整理し、希望に合うサービスを提供してくれる会社を選ぶようにしましょう。