ファクタリングで現金化できる売掛金にも条件がある?


売掛債権を売却してファクタリングを行うことを検討している場合、いざとなって希望どおりに売掛金を買い取ってもらえない状況に陥ると大変です。

しかし、ファクタリングはどのような売掛債権でも買い取ってもらえるわけではなく、次に揚げる項目を満たしていることが求められます。

そこで、ファクタリングで売掛債権を売って現金化するとき、どのような売掛金を保有していることが必要かご紹介します。

 

毎月安定して入金される売掛金であること

過去6か月以上に渡る取引実績のある売掛金で、毎月継続して入金されている場合には信用力が高いと判断されます。

取引を始めたばかりの売掛先でも、公共工事に係る工事請負代金などであれば取引期間が短くても利用できる可能性は高くなるでしょう。

 

他社に債権譲渡登記を行っていない売掛金であること

すでに別の会社に債権譲渡登記を行っている売掛債権を、別途、他の会社に二重譲渡することはできません。売掛債権担保融資など利用している場合、債権譲渡登記されていないか確認が必要です。

すでに債権譲渡登記が行われている場合には、一度、債権譲渡の抹消が行われてからの利用となります。

 

法人であること

法人でなければファクタリングを利用できないとしているファクタリング会社が多い点にも注意しましょう。

ただ、柔軟な対応を可能としているファクタリング会社であれば、個人事業主でも利用することが可能です。

また、飲食店や美容室などのように、売掛先が個人という場合はファクタリングを利用することは難しいと理解しておいてください。

 

ファクタリング会社との面談が可能であること

ファクタリング会社のほとんどが東京など首都圏に集中しているため、地方の場合はファクタリング会社を訪問し、面談できることが必要です。

ただし、中には関東と関西で事業展開しているファクタリング会社もあるため、その場合は遠くまで足を伸ばす必要はなくなります。

また、中には出張面談という形で対応してくれるファクタリング会社もあるため、サービス内容を確認した上で依頼するファクタリング会社を選ぶことが大切です。

 

保有する売掛金に問題なければファクタリング会社に申し込みを

保有する売掛金に問題ないと判断される場合には、ファクタリング会社に連絡して申し込みを行いましょう。

このとき、ファクタリング会社からヒアリングされることの多い、一般的な内容は次のとおりです。

 

  1. 会社名(代表者名)
  2. 調達希望金額
  3. 調達希望日
  4. 資金使途
  5. 売掛先への通知の可否
  6. 売掛先の情報

審査で重視される項目は、売掛先の信用力や売掛先との取引履歴が最もウエイトを占めますが、ファクタリングを利用する会社の資金繰りや属性なども考慮されます。

 

ファクタリングで最終的に必要となる書類

ファクタリング契約を締結するに至り、最終的に必要となる書類は、

  • ・身分証明書(運転免許証など)
  • ・会社案内(WebサイトのURLやパンフレットなど)
  • ・商業登記簿謄本
  • ・印鑑証明書
  • ・決算申告書3期分
  • ・直近の売掛金一覧表
  • ・譲渡希望の売掛金を証明できるもの(請求書や注文書など)
  • ・売掛先企業との取引基本契約書
  • ・売掛先から代金が入金されていることが確認できるもの(通帳など)

などです。ファクタリング会社によって、求められる書類は多少異なるため事前に確認しておいたほうがよいでしょう。

 

債権譲渡登記の有無も確認を

契約前に、ファクタリングを利用する会社が気になる部分は、債権譲渡登記は行う必要があるのかという点でしょう。

もし、ファクタリングを行う上で債権譲渡登記が必要という場合、ファクタリング会社が売掛債権の権利者であることを証明するため、登記簿に記載する登記を行うケースが多くみられます。

債権譲渡登記を行う場合は審査を通過できる確率が高まるでしょうが、登記費用を別途準備することが必要です。

通常は調べられることはありませんが、もし売掛先に債権の登記状況を法務局で確認されると、譲渡を登記した事実を知られる可能性がある点も理解しておきましょう。

中には留保という形で、登記申請書類と債権譲渡通知書には捺印を行っておき、原本をファクタリング会社が保管しておく形で対応してくれるケースもあるため、柔軟な対応を行ってくれるファクタリング会社選びが重要といえます。

 

まとめ

希望した期日に入金がなされるか、手数料はどのくらい発生するかもファクタリング会社によって差があります。また、ファクタリングで調達できる金額はあくまでも売掛債権額の範囲内という点も理解しておきましょう。

2社間ファクタリングは売掛先を挟まない取引なので、比較的売掛金が現金化されるスピードは早めですが、ファクタリング会社によって即日現金化されるかは異なる傾向です。

設定される手数料も、ファクタリング会社によって大きく違いが出ることがあるため、必ず複数社から相見積もりを取得した上でどのファクタリング会社を選ぶか決めるようにしましょう。