ファクタリング取引によって手数料に安い・高いという違いが出る理由


資金の調達方法としてファクタリングを選ぶという中小企業も増えつつありますが、その際にかかる手数料はなるべく安いほうがよいと考えてしまうものでしょう。

確かにコストは抑えた状態で資金を調達したいものですが、なぜファクタリングで手数料が発生することになるのか、その内訳などを知ることで納得した利用ができるはずです。

そこで、なるべくファクタリングにかかる手数料は安いほうがよいと考えるのなら、その手数料はどのような項目から決定されることになるのか知っておくようにしましょう。

 

ファクタリングが中小企業に人気の理由

ファクタリングとは売掛金をファクタリング会社に買い取ってもらい、早期に現金化することで資金を調達する方法です。

本来受け取る予定だった売掛代金を、入金される予定期日より前に受け取ることができるため、負債を増やすわけではない資金調達方法として注目されています。

通常、売掛代金が入金されるまで1~2か月という時間がかかるものですが、その間に発生する様々な支払いに充てる資金が不足してしまえば事業は継続できなくなります。

そのような事態を防ぐための資金調達の方法として、ファクタリングを利用する企業が増えているのです。

 

有効な資金調達でも発生する手数料は気になるところ

ファクタリングを利用するときには手数料がかかります。

2社間ファクタリングと3社間ファクタリングという2つの方法があり、2社間ファクタリングはファクタリングを利用する会社とファクタリング会社のみで契約を結びますが、3社間ファクタリングではそこに売掛先が加わります。

3社間ファクタリングでかかる手数料は売掛債権買取金額の5~10%であることが多いですが、2社間ファクタリングになると10~30%というように、比較的高めの設定となります。

売掛先をファクタリング取引に加えたくないという場合には2社間ファクタリングを利用することとになりますが、発生する手数料が高めなので躊躇してしまう場合もあるでしょう。

ただ、なぜ3社間ファクタリングよりも手数料が高めに設定されるのか、その内訳を知れば納得して利用することができるはずです。

 

取引形態によって手数料が異なる理由

ファクタリングにより発生する手数料は、すべてファクタリング会社の儲けになるわけではありません。

もし銀行融資なら、債務者が返済不能状態に陥っても設定した担保を差し押されば返済資金の回収が可能です。

しかし、ファクタリングの場合、金銭の貸し付けではなく、売掛債権の売買による取引のため、担保や保証人などは設定されません。

その上、償還請求権は有しない形での取引となるため、仮に買い取った売掛債権が回収不能状態に陥ってもファクタリング会社がその損失を負うことになってしまいます。

ファクタリング会社は貸し倒れリスクを抱えた上で契約を結ぶこととなるため、買い取る対象となる売掛債権の信用力を考慮しながら、その範囲で手数料を設定することが必要となります。

このような事情から、売掛先の信用力が高いと判断されれば手数料は低めに、反対に信用力が弱いと考えられる場合には手数料は高めの設定となるでしょう。

 

ファクタリング手数料の内訳

ファクタリングを行う際に発生する手数料には、ファクタリングを利用する上で必要な経費も含まれています。

一般的なファクタリングの場合、

仮にファクタリングを利用した会社に支払われる代金が売掛債権額の8割、手数料が2割というケースでは、

  • ・企業に支払われる代金80%
  • ・ファクタリング会社の利益7%
  • ・登記費用8%
  • ・紹介料3%
  • ・印紙代2%

といった形となるため、そのほとんどがファクタリングを利用する上で必要となる経費であると理解できるはずです。

 

手数料を決めるのはファクタリング会社がかかるリスクの大きさ

ファクタリングで発生する手数料は売掛先の信用力により、高くもなれば低くもなります。

また、2社間ファクタリングの場合は売掛先に対して債権を譲渡する事実の通知を行わない取引となるため、売掛代金の回収はファクタリングを利用する会社が行うこととなります。

ファクタリングを利用した会社は、売掛先から回収した売掛代金をファクタリング会社にそのまま横流しすることが必要ですが、ここでファクタリング会社は大きなリスクを抱えているといえます。

もしファクタリングを利用する会社が資金繰りに困っていて、本当ならファクタリング会社にそのまま横流しするべき回収した売掛代金を別の支払いに充ててしまったら…。

もしかしたらファクタリングを利用した会社が倒産してしまい、回収できなくなる可能性でもゼロではないわけです。

そのようなリスクの高さから、3社間ファクタリングよりも2社間ファクタリングは手数料が高めに設定されています。

 

まとめ

ファクタリングを利用するときに発生する手数料は、できるだけ安いほうがよいと思うかもしれません。

しかし、その手数料はすべてファクタリング会社の儲けというわけではなく、様々な経費なども含まれています。

また、2社間ファクタリングと3社間ファクタリングでは、ファクタリング会社が抱えるリスクの大きさが異なるため、設定される手数料に違いがあります。

以上のことを理解した上で、設定されている手数料を比較しながら、どのファクタリング会社を選ぶかよく検討しましょう。