銀行が行う貸付けを大きく分けるとこの2種類!どちらが有利?


資金を調達するとき、銀行からの貸付けを利用することを検討する方は少なくありません。銀行から貸付けられる資金は、預金者から預かったお金なので、ノンバンクのように預金という仕組みを貸付資金に充てない金融よりも金利は低く設定されます。

金利が低く設定されている分、銀行で実施される審査はノンバンクよりハードルが高めですが、これは、大切なお金を預金者から預かり、そのお金を融資希望者に貸付ける以上、貸し倒れなどのリスクは最低限に抑えなければという考え方によるものです。

そのため、銀行に融資の申し込みを行っても、担保が十分でない場合や保証人がいない場合など、なかなか資金を貸付けてもらえないケースも少なくありません。

ただ、銀行の融資にもいろいろな種類がありますので、比較的利用しやすいものを選ぶとスムーズに資金を貸付けてもらえる可能性が高まります。

 

銀行融資において求められることがある担保と保証人

なお、銀行融資において担保の差し入れを求められることがありますが、担保とはもし貸付けが実行された後、返済が行われなくなった場合などに備えるためのものです。返済不能状態に陥った場合、銀行は担保を差し押さえ、競売にかけて資金化し、返済資金に充てます。

担保として提供されるものの代表として一般的に知られているのが土地や建物などの不動産です。他にも預金や債券、有価証券、動産なども担保にできますし、保有する売掛金を担保として借入れする方法などもあります。

そして資産を担保として差し入れるのではなく、万一の際には誰かに代わりに返済してもらうために設定しておくのが保証人す。保証人は、資金を借入れた方が返済できなくなったとき、代わりに返済に対する保証を行うことになります。

 

銀行が行う貸付けの種類

銀行が行う貸付けには、信用保証協会の保証付融資、そしてプロパー融資があります。

信用保証協会の保証付融資は政府系金融機関の融資ともいえますが、最終的に貸付けを行うのは銀行です。その一方、プロパー融資は銀行の責任で貸付けが行われる形です。

それぞれどのような内容で貸付けが行われるのか、確認しておきましょう。

 

信用保証協会の保証付融資

信用保証協会に保証人になってもらって銀行から融資を受ける内容の借入れです。

信用保証協会は、中小企業が民間の金融機関から融資を受けるとき、債務を保証することにより資金繰りを円滑化させることを目的としている公的機関です。

この信用保証協会の保証人とすることで、民間の銀行は安心して貸付けを行うことができる仕組みです。

 

●保証料を支払うことが必要

銀行から資金を貸付けてもらう際、信用保証協会に保証人になってもらうなら、保証料が発生する点は理解しておきましょう。

保証料は、1,000万円の貸付けに対して5~20万円程度が目安となりますが、ただ、一定の保証料はかかっても、銀行で行われる審査のハードルを下げることはできるはずです。

 

プロパー融資

信用保証協会を間に挟むことなく、直接、銀行が貸付けを行うのがプロパー融資です。

保証料が発生しないというメリットはありますが、銀行にとってはリスクの高い取引となるため、審査のハードルは高めです。銀行から信用力が高いと認められていなければ、融資が実行されることはないでしょう。

なお、プロパー融資という金融商品はなく、金融用語の1つとして使われている言葉です。

 

銀行からの借入れには限度額が設定される

ただし、いくら信用保証協会の保証を付けて融資を受けるにしても、無制限に借入れができるわけではありません。

無担保での保証なら8,000万円、担保を付けた保証なら2億8,000万円以上は融資を受けることはできないとされています。

ベンチャー企業など、起業したばかりの段階なら十分な資金かもしれませんが、だんだんと事業規模が拡大していき、設備投資や運転資金などが増えていくとこれ以上の融資を必要とする可能性もあると理解しておきましょう。

プロパー融資の場合、銀行が単独で貸付けを行うため、貸付けに上限は特に設定されていません。銀行の審査さえ通れば、多額の資金を必要とする場面でも、十分な金額を借入れることができるでしょう。

 

銀行のプロパー融資で重視される審査項目

多額の資金が必要である場合や、保証料などを支払わずに銀行から融資を受けたいという場合には、プロパー融資の申し込みを行うこととなります。ただ、先にも述べた通り銀行のプロパー融資は審査のハードルが高めです。

プロパー融資で行われる審査では、最初に税引き後当期利益を確認されます。利益は多いほうが審査では有利ですし、自己資本も充実しているほうが審査に通りやすくなるでしょう。反対に無駄な資産を所有していると判断されれば、評価が下がる可能性もあります。

他にも確認される項目はいろいろありますが、銀行が独自の判断で融資を行う部分からも、経営者の人柄や善意などもある程度は重視されます。決算書の内容が優先されても、最終的には経営者の人物が関係することもあると認識しておきましょう。

 

まとめ

銀行が行う貸付けにはいろいろな種類がありますが、大きく分類すると信用保証協会の保証付融資か、プロパー融資かに分かれます。ただ、いずれも融資前には審査が行われ、ノンバンクなどが行う貸付けよりもそのハードルは高めです。

ただ審査を通過すれば、低金利での借入れが可能になり、長期での返済計画が可能になるなど、メリットはいろいろあるといえるでしょう。