銀行融資で審査がおりるまでの期間はどのくらい?


借り入れの申し込みを行い、必要な書類などは提出が終わり、審査を通過すると後は実際に口座にお金が振り込まれるのを待つだけです。ただ、銀行から融資がおりるまで、どのくらいの時間がかかるのか気になるところでしょう。

そこで、銀行融資の申し込みを行い、実際に融資がおりるまでどのくらいかかるのか、その期間やそれまでの流れをご説明します。

 

銀行融資の形はいろいろ

融資への申し込みはいろいろありますが、どの方法で銀行から借り入れを行うのかにより、融資がおりるまでの期間は異なります。状況によって様々ではありますが、書類の提出などが完了し、正式な申し込みが終わった後、融資おりるまでの期間は次のとおりです。

 

プロパー融資の申し込みで担保は付けない場合

無担保でプロパー融資の申し込みを行った場合、融資がおりるまでの期間は2~3週間程度がおおよその目安です。

無担保のプロパー融資の場合の審査は、まず担当者による稟議起案から、上司による稟議審査を経て、決裁者による稟議審査が行われるという流れになります。

ただ、上司や決裁者は複数の稟議を抱えているので、もし担当者が稟議の起案を行っても上司のところでとまったまま…ということも考えられます。

融資がおりるまでの段取りに至るまでは、銀行の支店長や本部の審査担当など決裁者による決裁を経由することが必要です。

もし申込書類を提出した後で、担当者から追加資料を提出するように求められたり、提出書類の記載について質問を受けたとしたら、上司や決裁者から指示があったと理解してよいでしょう。

質問にはすぐ回答する、追加資料はすぐに提出することで、融資がおりるまでの時間を短縮することに繋がります。

 

稟議書に記載されている内容

銀行融資における稟議書は、審査を左右する重要な資料です。その稟議書に記載されている内容は次のとおりです。

 

●申し込みを行った企業の基本情報

  • ・商号
  • ・所在
  • ・代表者名
  • ・株主の構成
  • ・業種
  • ・取扱っている商品
  • ・強みと弱み

 

●決算書の数値

  • ・主要数値を年度ごとの推移で比較した内容で表示した損益計算書
  • ・主要数値を年度ごとの推移で比較した内容で表示した賃借対照表
  • ・試算表の内容
  • ・今期決算の見込み

 

●融資条件

  • ・希望する融資金額
  • ・希望する返済期間
  • ・希望する返済方法(一括または分割、据え置き期間など)
  • ・資金使途(運転資金か設備資金か、その内容など)

 

●適用される金利の予定

  • ・固定金利か変動金利か
  • ・金利は年率何%で設定するか
  • ・銀行の基準金利と比較した場合はどうか
  • ・設定する金利の根拠

 

●保全の状況

  • ・担保や保証人の設定により保全される融資額の程度

 

●返済能力

  • ・年間の返済金額をフリーキャッシュフローが上回っているか

 

●他行の融資状況

  • ・他行からの融資状況
  • ・他行からの融資状況の推移
  • ・他行からの融資姿勢

 

●作成者の結論

  • ・融資を実行するかしないか
  • ・融資を実行すると判断した理由
  • ・融資を実行した場合の利益など
  • ・融資を実行するときの金利や返済期間、金額、返済方法などの条件

 

●回覧者によるコメント

その他、回覧者からのコメントなども記載されますが、銀行により稟議書のフォーマットは異なることがほとんどです。ただ、記載されている情報は一般的には上記のとおりです。

担当者が稟議書を作成するまで時間がかかるものですが、融資の申し込みを行った企業の経営状況をどこまで把握できているかによってその内容は変わってしまいます。そのため、審査を通りやすくするためには稟議書の内容をよくすることが必要であり、担当者に理解してもらうことが重要となります。

 

プロパー融資の申し込みで担保を設定する場合

無担保でプロパー融資の申し込みを行うときに必要な流れに加え、担保を評価する作業が必要となるためその分時間が加算されることになり、4週間程度はみておくとよいでしょう。

 

信用保証協会保証付融資の申し込みで無担保の場合

無担保でプロパー融資の申し込みを行うときに必要な流れに加え、信用保証協会による審査が加わります。

信用保証協会の審査にも時間が必要なので、1週間くらいは余分に時間がかかると想定しておきましょう。そのため目安としては2~3週間程度ですが、さらに1週間余分に期間がのびる可能性もあります。

 

信用保証協会保証付融資の申し込みで担保を設定する場合

無担保で信用保証協会保証付融資の申し込みを行う場合に加え、担保を評価する作業が必要ですので、3~4週間程度を目安にしておくとよいでしょう。

 

まとめ

銀行融資はいずれの方法でも、融資の申し込みを行ってすぐに融資がおりるわけではありません。必要な書類の準備や提出、審査など、いろいろな手続きなどを経てようやく実行されます。

そのため、もし銀行融資を希望する場合には、資金繰りの管理をしっかりと行い安定させ、早めに銀行に相談することが必要といえるでしょう。

もしいつまでに資金が必要であるなど、具体的な資金計画があるのなら、銀行担当者に融資がおりるのはいつになるのか明確に伝えておくことも必要です。