借入れしたときに発生する利息はどのように計算する?


銀行から借入れを行う場合、必ず利息が発生するため、結局いくら返済することになるのだろう…と不安になることもあるでしょう。

利息を計算したくても、元利均等返済や元金均等返済、固定金利や変動金利など、理解がむつかしいワードが並んでいて理解しにくいこともあるかもしれません。

ただ、借入れの契約を結ぶ前に、これらのワードの意味を知っておかなければ、実際に返済する段階になって想定していたよりも大きな利息を支払うことになってしまいます。

そこで、借入れにおいて発生する利息はどのように計算すればよいのか、徹底解説していきます。

 

元利均等返済と元金均等返済の違い

銀行やノンバンクからお金を借入れれば、返済するにあたり必ず利息が発生します。そもそも利息とは、他人に金銭を預ける、または貸したとき、借りた側が金銭を使用する対価として貸した側に支払う金銭のことです。

金融の世界においては、金銭の貸借において一定利率で発生する対価であり、返済の際には元本と合わせて支払うことになる費用で、元本とは利益や収入を発生させる元となる財産や権利のことです。

借入れた資金を返済する方法には、元利均等返済と元金均等返済がありますが、どちらを選択するかによって発生する利息が違ってきます。

 

元利均等返済の利息の計算方法

元利均等返済とは、元金と利息が毎回一定の返済方式です。

 

元利均等返済のメリット・デメリット

返済額が一定のため返済計画が立てやすい返済方式であり、元金均等返済よりも返済開始当初の返済額を抑えることが可能です。

ただ、後述する変動金利を選んだ場合、金利の上昇により返済リスクが高くなってしまいます。

 

元利均等返済の利息を計算するには

元利均等返済での毎月の返済額は、

毎月の返済額={借入金額×利率×(1+利率)返済回数}/(1+利率)返済回数-1

という計算式で算出できます。

 

①初回の返済分

まず、発生する支払利息は、

支払利息=借入金額(元金)×実質年率(%)÷365日×30日

で、計算し、元金充当分は、

元金充当分=月額支払額(金利含む)-当月利息分(利息充当分)

で、算出できます。

借入残高は、

借入残高=借入金額(元金)+当月利息分-毎月返済額(金利含む)

という計算式になります。

 

③2回目以降の返済分

支払利息の計算方法は、

支払利息=借入残高×実質年率(%)÷365日×30日

となり、元金充当分は、

元金充当分=月額支払額(金利含む)-当月利息分(利息充当分)

で、算出し、借入残高は、

借入残高=当月借入金額+当月利息分-毎月返済額(金利含む)

となります。

利息の対象となる残高が減少するのに比例して、支払う利息も少なくなっていきます。

 

元金均等返済の利息の計算方法

元金均等返済とは、元金を返済回数で割り返済ごとに利息を合わせる方式なので、返済額は返済が進んでいくにつれて減少していきます。

 

元金均等返済のメリット・デメリット

元利均等返済よりも元金を早く減らせることができるため、借入期間が同じ場合には総返済額を抑えることができます。

ただ、返済開始当初の返済額は高くなるので、融資を受ける際に収入がある程度高くなければ選択できない方式ともいえるでしょう。契約当初の返済負担は重くなると理解しておいてください。

 

元金均等返済の利息の計算方法

元金均等返済の利息を計算する場合、次の流れで算出しましょう。

 

①初回の返済分

支払利息は、

支払利息=借入金額(元金)×実質年率(%)÷365日×30日

となり、借入残高は、

借入残高=借入金額(元金)-毎月返済額(金利含む)

となります。

 

②2回目以降の返済分

2回目以降の支払利息は、

支払利息=借入残高×実質年率(%)÷365日×30日

となり、借入残高は、

借入残高=借入金額(元金)-毎月返済額(金利含む)

で、計算できます。

 

固定金利と変動金利の違い

先にも述べたとおり、固定金利か変動金利かによっても利息の負担は変わってきます。変動金利を選べば定期的に金利が変わりますが、固定金利はずっと同じ金利です。

 

固定金利

当初設定された金利が適用期間中継続します。定期預金や固定利付債、国債、地方債、普通社債などで採用される金利タイプです。

 

変動金利

社会情勢などにより定期的に適用利率が変わります。普通預金、貯蓄預金、変動金利定期預金、変動利付国債などで採用される金利タイプです。

 

どちらの金利が得なのか

たとえば住宅ローンなどの場合、固定金利か変動金利かを選べるようになっています。契約の際に金利が低い状態なら固定金利を選択したほうがよいですが、仮に契約時よりも金利がさらに下がると損をしてしまいます。

金利が高い状況なら変動金利を選ぶと、将来金利が下がったときに利息の負担を抑えることができるでしょう。
将来の金利リスクを予想した上で、どちらを選ぶか決めることが必要となります。

 

まとめ

借入れで発生する利息の計算方法をご説明しました。元利均等返済や元金均等返済、固定金利や変動金利など、単語だけ見ればなんとなく意味はわかっても具体的な計算方法まで知らなかったという方もいるかもしれません。

これらのどれを選ぶかによって、支払う利息の金額も大きく変わってきます。市場や社会の情勢などを確認しながら、どれを選べばよいか慎重に決めるようにしてください。