もし闇金業者から債権譲渡を受けたと連絡があったら?


確かに正規の貸金業者からお金を借りたはずなのに、闇金業者から連絡が入って債権の譲渡を受けたと言われたら…。このような話を鵜呑みにしてよいものか悩んでしまうことになるでしょう。

そもそも闇金業者からお金を借りてしまうと、法外な利息を請求されることになり、完済させたくても借金が終わらない状態となってしまいます。

そこで、闇金業者と契約を結んだときには債権はどのような扱いとなってしまうのか、その後、どのように対応すればよいのかをご説明します。

 

闇金業者に債権が譲渡されることはない!その理由

正規の貸金業者から闇金業者に債権が譲渡されることはありませんし、仮に闇金業者から別の闇金業者に債権(とされるもの)が譲渡されたと言われても、違法な貸し付けによるものなので無効の扱いです。

 

闇金業者からの借り入れ自体が無効

闇金業者からお金を借りたとしても、そもそも契約が成立していないため法律上の債務を負っていることになりません。債務を負っていないということは債権が存在しないということなので、債権を譲渡すること自体がないということです。

 

もしお金を返せば闇金業者の思うつぼ

ただ、闇金業者に法律の話をしたとしても、存在自体が違法なので債権が存在してようがなかろうが、譲渡の有無など関係なく、法的に権限を持っていなくても執拗に取り立てを行ってきます

脅迫されたからと支払ってしまえば闇金業者の思うつぼとなってしまうため、闇金業者からの借金は違法であり、元本を含めて返済する必要がないと理解しておいてください。

 

闇金業者からの借り入れが無効となる根拠

以前までは、仮に借りた相手が闇金業者だとしても、利息は支払わなくてよいものの、元金は返さなければなりませんでした。

それが2008年の最高裁では、闇金業者の貸し付けは不法原因給付に該当することが認められたため、元金も含めて返済しなくてもよいと判決が出ています。

不法原因給付とは法律を守っていない貸し付けのことですが、闇金業者が行う出資法に違反した犯罪行為なので、法律で守る必要もないだろうという考え方です。この不法原因給付という観点からも、闇金業者からの借り入れは無効となります。

 

わざと闇金業者からお金を借りると不当利得になる

闇金業者から借りても返す必要はないと知って、わざとお金を借りて返済せず、専門の弁護士に相談するといった行為は不当利得とみなされる可能性があります。

そもそも返す意思がないのにわざと借りたことで闇金業者を怒らせてしまい、通常よりも被害が大きくなるかもしれません。

法律に則ることなく法外な金利で利息を取り続けるような業者ですので、その闇金業者から反対に金銭を騙し取ろうとする行為は危険であると理解しておきましょう。

 

闇金業者を怒らせると厄介なことに

闇金業者から借りても利息だけでなく元金も支払わなくてもよいと聞いたので、わざわざ闇金業者に自分から法的に無効だから支払わないと伝えてしまった場合も、同じくよけいに嫌がらせがひどくなる可能性があります。

本人だけでなく、家族や家族の勤務先まで被害が及ぶこともあるので、返済しないことはもちろん前提ですが、可能な限り連絡があっても無視し続けることが重要となります。

一度でも支払ってしまうと、闇金業者はいいがかりをつけてゆすればお金を出す相手だと認識してしまい、様々な口実を述べて金銭を要求してくることになってしまいます。

 

闇金業者についての相談は警察では足りない?

もし闇金業者からお金を借りてしまった場合や関わってしまった場合には、早い段階で対応が重要となります。

警察や公的な窓口でも相談に応じてはもらえても、どこまで対応して貰えるかは疑問を感じる部分です。

警察に相談した場合、闇金業者に電話などで連絡し、取り締まる方向に動いてくれることもあれば、民事不介入という原則があるため交渉をしてくれないこともあります。中には証拠がないから対応が難しいと、消極的な姿勢を示されてしまうこともあるようです。

あきらかに暴力を振るわれたなどの事実があれば、傷害事件として警察も動かざるを得ないでしょう。しかしこの場合も闇金業者から暴行を受けたという証拠が必要になるため、実際には警察に相談しても取り立てや督促を止めるところまでは動いてもらえないと理解しておいたほうがよいです。

ただ、対応が遅れればその間にも家族などに被害が及ぶことになってしまいますので、闇金業者に強い専門の弁護士などに相談したほうが解決まで時間がかからないでしょう。

 

まとめ

本来借りてしまった闇金業者ではない別の闇金業者から、債権の譲渡を受けたと連絡が入ることがあっても、そもそも闇金業者からの借り入れは債権ではないので譲渡されるといった考え方自体が間違っています。

正規の貸金業者から債権譲渡されたと嘘の連絡が入ることもあるかもしれませんが、正規の貸金業者が違法な闇金業者などに債権を譲渡する行為は罪なのでありえません。

闇金業者の嘘を信じてしまい、一度でもお金を渡してしまうと、そこからはありとあらゆる口実をつけてお金を巻き上げようとしてきます。

もし闇金業者からお金を借りてしまったときには、闇金業者に強い弁護士に相談することが解決の近道となるでしょう。