ファクタリングで買取ってもらう売掛債権は高額のほうがお得?


中小企業が会社を経営していく上で、保有する売掛金が入金されるまでの期間が長ければ営業活動に支障が出やすくなってしまいます。

売掛金をファクタリング会社に買取ってもらい、現金化する形で資金を調達することを検討する方も少なくありませんが、売掛金の金額はいろいろなので億単位の高額な売掛金などの債権も買い取ってもらえるのか気になるところです。

そこで、ファクタリングに利用できる売掛金などの売掛債権は高額のものでも可能なのか、また、高額の売掛債権を買取ってもらうことにメリットはあるのかご説明します。

 

ファクタリング利用では手数料が発生する

売掛金を現金化させることができるファクタリングは、銀行から借り入れができない場合でも対応できる資金調達の方法であり、経営を健全化できるといったメリットもあります。

ただ、ファクタリングを利用する際にはファクタリング会社に対して支払う手数料が発生します。この手数料は、買取ってもらう売掛債権の種類や金額、売掛先の信用力によって異なってきますが、一般的には回収リスクが高くなれば手数料も高額になるといえます。

 

手数料は金利ではない

ファクタリングによって発生する手数料は金利ではありません。なぜならファクタリング業はお金を貸し付けるのではなく、売掛債権の売買取引により金銭の受け渡しが行われるサービスです。そのため貸金業には該当せず、貸金業者なら守らなければならない利息制限法の規制も受けません

 

手数料に明確な基準はない

設定される手数料にも明確な基準や法的な定めがないため、規制される法律が存在しない状態です。ファクタリング会社によってどのくらいの手数料が設定されるか違いが出ており、中には一般的な相場から大きくかけ離れているといえるような手数料を設定してくる悪徳な業者も存在します。

そのため、なるべく高く売掛債権を買取ってもらいたいなら優良な業者選びが非常に重要になるといえるでしょう。

 

手数料と掛け目の違い

ファクタリングを利用するときに発生する手数料とは別に、掛け目といった表現がされることもあります。

掛け目とは担保などに対し時価より低く評価する比率のことですが、売掛債権をどのくらいで買い取るかを示す利率と考えるとわかりやすいでしょう。

仮に1,000万円の売掛金に掛け目が80%なら、その売掛債権の評価は800万円となり、さらにその金額から手数料を差し引かれた分を現金化された金額として受け取ることになります。

 

ファクタリングにかかる手数料の内訳とは?

 

そもそもファクタリングで発生する手数料の内訳を知りたい方もいることでしょうが、手数料として何の費用が差し引かれるかはファクタリング会社によって違いがあります。

ただ一般的には、

  • ・着手金
  • ・事務手数料
  • ・債権譲渡登記費用(2社間ファクタリングのみ)
  • ・印紙代
  • ・紹介料
  • ・出張交通費
  • ・公正証書の費用

などですが、多くはファクタリング会社の利益ではなく、実費としてかかる費用であることが確認できるでしょう。

ファクタリング会社の手間や実費としてかかる部分は、ファクタリングの金額が大きくても小さくてもそれほど変わりません。

そのため、少額の売掛債権の買取りでファクタリング会社が利益を出そうと考えるなら、手数料の割合を大きくしなければ、場合によっては赤字になってしまうでしょう。

ファクタリング会社にとっては高額の売掛債権を買取ったほうがコストパフォーマンスはよいことになるので、少額の売掛債権は手数料が高めだけれど、高額の売掛債権は手数料が低くなる傾向がみられます。

 

売掛債権の信用力も手数料に影響

ファクタリングにかかる手数料は、どの程度のリスクの高さなのかにより異なりますが、2社間なら10~20%、または30%、3社間なら1~5%程度が相場です。

売掛債権の額面が低すぎると、ファクタリング会社の利益の確保はできなくなるので手数料は高くなりがちですし、信用力の高い売掛先の売掛金かによっても影響します。

売掛先の信用力が高くなければ掛けでの取引は行っていないと思うかもしれませんが、経営状況はずっと同じではなく変化します。

そのため、新規で取引を始めたばかりの頃は信用力が高かった売掛先でも、時間が経過したことで現在は財務状況が悪化していたり、倒産寸前といったこともゼロではないのです。

ファクタリング会社は売掛債権を買取ると、先に買取代金を利用する会社に渡し、後日、売掛先から売掛金を回収することになります。

信用力の低い売掛先の売掛金を買取ってしまうと、貸し倒れになる可能性があるため、より売掛先の信用力は重視されると理解しておきましょう。

 

まとめ

ファクタリング会社によっては、高額の売掛債権の買取りはできないという場合もあれば、反対に金額が低い売掛債権は買取らないとして下限を設定しているケースもあります。

個人事業主などの場合、売掛債権の額面は少額になりがちなので、対応してくれるファクタリング会社選びが重要となるでしょう。

いずれにしても信頼できる優良なファクタリング会社を選ばなければ、せっかく高額の売掛債権を買取ってもらえることになり、手数料も抑えることができると思っていたのに、法外ともいえる手数料を請求されてしまうかもしれません。

複数社から相見積もりを取得し、どのファクタリング会社なら安心して取引ができるか、しっかり比べながら検討するようにしましょう。