闇金業者が貸し付けを行う際に請求される利子の相場は?


現在、ノンバンクと呼ばれる預金の仕組みを持たない金融業者が事業を営む場合には、貸金業法により規定された上限金利を守って金利を設定することが必要です。

しかし闇金業者と呼ばれる貸金業登録を行わず金銭の貸し付けを行う悪徳業者は、この貸金業法による上限金利を無視した利子を請求するなど、悪質な行為で儲けようとしてきます。

では、闇金業者が詐取する利子の相場はどのくらいなのか、騙されないためにも把握しておくようにしましょう。

 

正規の貸金業者の場合は上限金利を守った金利設定

本来、正規の貸金業者が金銭の貸し付けを行う場合には、法律で定められた上限金利の範囲内で金利を設定し、それによって発生する利子を受け取ることになります。

行った融資の元金が10万円未満なら年20%、10万円以上100万円未満なら年18%、100万円以上であれば年15%までと上限が決まっていますので、返済などが遅れて延滞金などが発生したとしても最大で20%までの金利設定になります。

 

闇金業者が設定する金利は年365%以上!

正規の貸金業者に対し、闇金業者が設定する金利は法外なもので、たとえば10日で1割という金利が設定されるトイチと呼ばれる貸付の場合、金利は年365%となります。

近年ではトイチではおさまらず、トサン(10日で3割)やヒサン(1日3割)といった通常では考えられない金利設定による貸し付けが行われることもあるので、闇金業者から一度でも金銭を借り入れてしまえば法外な利子により事業を継続できなくなると理解できることでしょう。

もし10日で3割の金利が設定されるトサンで闇金業者から融資を受けてしまうと、年1,095%という金利となり、1週間で5割なら年2,607%、1日で1割(アスイチ・カラス金)なら年3,650%、1日3割(ヒサン)なら年10,950%の金利となります。

闇金業者によってどの金利が設定されるのか異なる上に、そもそも法外な行為であるため相場はありません

 

法外な金利設定で利子を詐取しようとする理由

銀行から融資を受けることができず、正規の貸金業者であるノンバンクの審査も通らず、資金を調達しなければならないのにどこからもお金を借りることができない…。そのような状況に陥った方を狙ってお金を貸し付けるのが闇金業者です。

貸したお金が返ってこなくなるリスクの高い相手に金銭を貸し付けることから、法外な金利で多くの利子を請求するだけでなく、貸付時には利子を先引きしたり、最初は少額のみ貸し付けるといったリスクヘッジを図ることも特徴といえるでしょう。

さらに警察や弁護士などが介入し、貸したお金を回収できなくなったときの損失をまかなえるように、法外な金利設定でなるべく多くの利子を詐取しようとします。

 

闇金業者と正規の貸金業者の見分け方

貸金業登録を行っているノンバンクでも、あまり耳にしたことがない名称の金融業者の場合、闇金業者なのか正規の貸金業者なのか区別がつかないといったこともあるでしょう。

この場合、

  • ・固定電話がない
  • ・貸金業登録番号がない
  • ・営業を行っている場所(所在地)が不明
  • ・上限金利が20%を超えている

といった状況の場合、闇金業者と判断できます。貸金業法では業者を特定することができるように、所在地や貸金業者登録番号、商号・名称、代表者、電話番号、金利など貸し付け条件といった情報を開示することが義務付けられています。

闇金業者の場合、このような情報はまず開示されないと理解しておきましょう。仮に情報として公開されていたとしても、正規で登録されている中小の金融業者を装って嘘の情報を掲載していることもあります。

怪しいと感じたら、金融庁の登録貸金業者情報検索入力ページで正規の貸金業者として登録されている金融業者か確認してください。

登録番号や所在地、商号・名称、代表者名、電話番号など、入力欄に検索したい言葉を入力し、検索開始ボタンを押せば正規で登録されている業者なのか確認することができますし、一部の項目でも検索可能です。

検索結果が、対象となる業者が名乗っている商号と違っている場合や、登録番号や所在地が異なる場合、情報が照会されない場合は闇金業者であると判断してください。

他にも日本貸金業協会のヤミ金(悪質業者)の検索では、実在する業者や関連会社を装う無登録業者を検索できます。貸金業登録番号を詐称し、悪質な勧誘などを行っている悪質な業者を検索することができるので、ここで表示された業者だった場合には申し込みや借り入れはもちろんのこと、相手に連絡することも一切行わないようにしましょう。

なお、検索する際にはいずれかの項目や一部の言葉でも可能ですし、検索ボックスに何も入力せず検索ボタンを押せば、サイト内に登録されている悪質業者をすべて確認することができます。

仮に悪質な業者として登録されていなかった業者だとしても、闇金業者は登録情報を変えやすいことから、登録貸金業者情報サービスと併用して確認することをおすすめします。

 

まとめ

法外な金利を設定する闇金業の利子に相場はありません。一度利用してしまうと、想像以上の利子が膨らみ、完済に至ることができず事業も継続できなくなってしまいます。

貸金業を営む場合は、貸金業法で定められた上限金利などを守り、金融庁の管理下で許可・登録を行うことが義務付けられています。

正規で登録されている貸金業者なのに、金融庁の登録情報に掲載されないということはありませんので、もし金融庁の登録貸金業者情報検索サービスに情報が掲載されていないなら闇金業者と判断しましょう。

さらに悪質な業者についても日本貸金業協会のヤミ金(悪質業者)の検索で確認し、ここで登録されている業者である場合には一切かかわらないようにしてください。