売掛債権を譲渡したときに設定される価格はどのように決まる?


保有する入金待ちの請求書を売却し、融資を受けずに早期で資金を調達できる方法がファクタリングです。

売掛債権を譲渡することで資金を調達する方法ですが、利用する上でかかる手数料により買取価格がどのくらいになるのか異なってきます。

そこで、どのような項目により買取価格や手数料が決まるのか、目安や相場などは存在するのかご説明します。

 

ファクタリングで発生する手数料

ファクタリングを利用する上でかかる手数料は、

  • ・売掛先からの売掛金の貸し倒れリスク
  • ・売掛先との取引の長さ
  • ・売掛債権の金額
  • ・掛目の設定の有無
  • ・手数料に含まれる実費の有無
  • ・面談審査における経営者の印象
  • ・ファクタリングの利用回数
  • ・売上や営業利益など

などが関係します。

項目を確認すると、結局はファクタリング会社で実施される審査次第だと感じるかもしれません。

ファクタリング会社のホームページなどを確認しても、目安になる手数料として何%から何%といった記載はされていても、どれくらいの割合が適用されるのか見積もりを取得してみなければわからない部分もあります。

そのため、ファクタリングを利用する上では3社以上のファクタリング会社から相見積りを取得し、比較・検討することで適正価格を見極めることが可能となるでしょう。

 

相見積もりで買取価格の確認を

ファクタリングを利用する上で設定される手数料は複数の項目によって決まるので、提案された売掛債権の譲渡価格が適正か判断するのは、同じ売掛債権に対しての買取価格を比べるしかありません。

ファクタリングは売掛債権を譲渡することで資金を調達するシンプルな取引なので、悪徳な業者でなければファクタリング手数料が安い会社を利用したほうがお得に資金の調達ができるということになります。

 

買取価格を左右する手数料は安ければ安い方が安心なのか

ただ、中にはファクタリング会社を装い金銭の貸し付けを行おうとする悪徳な業者も混ざっている点に注意しておく必要があります。

一般的には、3社間ファクタリングなら1~5%、2社間ファクタリングは10~20%、または30%程度が手数料の目安となります。

2社間ファクタリングのほうがファクタリング会社の負担するリスクが大きくなるので手数料も高く設定されがちですが、2社間ファクタリングなのに3社間ファクタリング並みの手数料設定という場合、悪徳業者である可能性が高くなります。

手数料は安いほうが優良なファクタリング会社なのでは?と思うかもしれませんが、2社間ファクタリングにかかる実費やリスクの大きさを考えたとき、3社間並みの手数料設定で取引を行えばファクタリング会社は赤字になります。

営利を目的として事業を営む以上、破格といえる手数料設定は良心ではなく何か裏があると疑うべきです。

 

不良債権を譲渡するときの価格の決まり方

ファクタリングでは不良債権は買い取ってもらうことはできませんが、仮に金銭の貸し付けなどの債権が不良債権扱いとなった場合、その不良債権を譲渡するとしたらどのくらいの価格が設定されるのでしょう。

そもそもなぜ債権が不良扱いになるのかというと、入金催告や訴訟提起、差押えなどを通じても全額を回収できない状態だからです。

サービサー(債権回収会社)などに債権譲渡が検討された段階では、すでに金融機関が調査した結果、簡単に債権を回収できそうもない状態であることを示します。

債権にかかわるそれぞれの事情が検討されることになり、買取価格に反映されますので一律で債権の何割という基準は存在しないということになります。

 

担保や保証人などの状況が関係する

ただ、買い取られる債権のそれぞれの事情として、債務者の収入や担保や保証人の状況などが加味されます。

債務者の収入は高いほど債権回収しやすいと判断されるので買取価格も高くなるでしょうし、仮に収入が高いとしても借金を複数かかえていたり、任意整理に至る可能性があれば買取金額は安くなります。

高く売れる価値のある担保があれば買取金額は高くなりますし、保証人の収入も高いほうが金額は高めに設定されます。反対に、担保として差し入れている不動産に不法占有者がいる場合や、抵当権の縛りがある場合は安い買取金額の設定となるでしょう。

事案によっては債権金額の20~30%となる場合もあれば、極端な例でいうと1%という場合もあるのです。実際、債権額の80~90%等の高い割合で買い取られるのなら、譲渡などしないでもとの債権者が回収することになるので、譲渡自体行われないと考えられます。

 

売掛債権を譲渡する際の価格を知りたいなら

ファクタリングにおける売掛債権の譲渡、借金などの債権譲渡、どちらも買取金額は様々な項目により決まるため一律という目安は存在しません。

ただ、ファクタリングの場合には設定される手数料に一般的な相場があるため、その相場と大きくかけ離れた手数料を請求される場合は要注意です。

ファクタリングは貸金業ではないため、利息制限法などの縛りも受けないことから、法的に違反となる手数料は存在しません。そのため、相場からかけ離れた高すぎる手数料はもちろんのこと、あまりに安すぎる手数料の場合も疑ってみるべきです。

手数料の相場を再確認するためにも、複数社から相見積もりを取得して比べてみるなど、保有する売掛債権を譲渡したときの価格を知るようにしましょう。