事業資金を融資で調達するなら平均的な金利相場に注意!


事業資金を借り入れで準備する場合、気になるのはどのくらいの金利設定になるのかと言う部分です。資金を調達した後で返済を続けることを考えれば、できるだけ安い金利のほうが安心ですが、どこから融資を受けるかによって金利の平均的な相場は異なります。

そこで、それぞれの金融機関の金利相場や、金利を下げて借り入れを行う方法などについてご説明します。

 

金融機関の種類ごとの金利の平均的な相場

事業資金を借り入れる場合、政府系金融機関、銀行、ノンバンクなどの貸金業者が資金の調達先として考えられます。

政府系金融機関とは日本政策金融公庫のことであり、銀行は都市銀行や地方銀行、信用金庫、信用組合など種類はいろいろです。

また、貸金業者は預金業務を扱わない金融であり、消費者金融や信販会社、リース会社などが該当します。

それぞれ金利の相場は、

  • ・政府系金融機関(日本政策金融公庫)…0.30~2.70%
  • ・銀行(都市銀行の場合)…2.125~9.0%
  • ・貸金業者(消費者金融の場合)…3.0~18.0%

という割合が主な目安です。

 

金利が低い政府系金融機関が得?

政府系金融機関が最も金利が低く、貸金業者が高めの設定であることが理解できるでしょう。ただ、金利が低く設定される分、審査は厳しく融資が実行されるまでの時間もかかります

金利を低く設定するということは、利息による収入よりも貸し倒れリスクを回避させることを優先させているため、審査にもじっくり時間をかけてリスクの低い相手に融資を行うということです。

中小企業の場合、急いで事業資金の準備が必要という場面もあるでしょうが、金利の低さばかりにとらわれ過ぎると必要なタイミングに資金を得ることができず、事業を継続できなくなる恐れもあるため注意してください。

 

貸金業者からの借り入れならスムーズでも金利は高い!

貸金業者から融資を受ける場合、審査のハードルは低めに設定されているので早ければ即日融資というケースもあります。

当日や数日以内に資金が必要という場面でも対応可能となるため、中小企業にとっても利用しやすいことが特徴です。ただ、審査のハードルが低めの設定ということは、貸金業者が抱える貸し倒れリスクは高くなるため、その分、金利は高く設定されます。

金利が高ければ負担する利息も大きくなるので、一時的な借り入れに留めるなど、返済計画をしっかり立てておかなければ、資金繰りを改善させるどころか反対に悪化させてしまう可能性があるため十分注意してください。

 

金利はどのように設定されるのか

低い金利で融資を受けたいと銀行に借り入れの申し込みを行ったとしても、審査の段階で断られてしまったり、金利が高めの設定になることもあります。

では、銀行の金利はどのように決められているかご存知でしょうか。

銀行の金利は、

  • ・銀行が負担する資金調達のコスト
  • ・銀行が負担する経費
  • ・銀行が負担できる貸し倒れ
  • ・利益がでる水準

という4つの項目が関係します。

銀行が貸しつける源泉となるのは預金者から預け入れられたお金や、資金市場からの借り入れによるものです。そのため、融資を行う上で利用される資金を調達するために負担しなければならない金利は、貸し付けの際に設定する金利でカバーすることになります。

 

銀行の種類によって設定される金利は異なる

ただ、調達金利は銀行の種類によって異なり、都市銀行、地方銀行、信用金庫・組合といった順番で安くなります。

人件費やシステム費用、地代など様々なコストの負担についても、貸し出し規模が大きい都市銀行のほうが信用金庫や組合などより、一件の貸し付けごとの経費率が低くなるでしょう。

これらのことから銀行からの借り入れでも、都市銀行と地方銀行、信用金庫や組合など種類によって金利が異なってくるわけです。

 

金利を下げたいなら格付けを上げることが重要

お金を貸す側にしてみれば、貸したお金が返済されないという事態は避けなければなりません。

銀行の場合、取引相手の信用度によって格付けを行い、ランクが低い場合には融資を行いません。仮に貸し付けを行ったとしても、高い金利が設定されることになるでしょう。

金利を下げて融資を受けたいなら、銀行の格付けを改善させることが必要であるといえます。

 

あくまでも銀行は営利目的

銀行は営利を目的とした法人のため、当然利益が出ることが求められます。自己資本比率が一定値を割り込んだ場合には、金融庁に業務停止といった命令も出されてしまうので、銀行としては収益を重視した運営を行うしかありません。

このような様々な条件から、設定した金利から、貸し付けに使用する資金を調達する際の負担する金利と、必要経費、貸し倒れリスクを控除し、さらに利益が出るような金利が設定されることになります。

また、長期の借入金の場合には、これらの基準に将来の物価変動などを加味した金利変動の予想が考慮された上での金利設定となります。

 

まとめ

銀行から低金利で融資を受けるには格付けが重要です。格付けを改善させるためには、決算書の数値だけでなく、市場の将来性や成長性、販売力といった決算書の数値では評価しにくい部分も重要となります。

事業資金をもし融資により調達しようとするのなら、できるだけ金利負担を抑えた方法で借り入れが可能となるように銀行の格付けも意識しておきましょう。

また、急ぎの事業資金に銀行融資は向きません。即日融資が可能となる貸金業者からの借り入れであれば対応できますが、のちに銀行融資を利用したい場合には決算書の数値にも影響してしまいます。

このような場合、売掛金を現金化させるファクタリングであれば、決算書に悪影響を及ぼさず、借金も増やさない方法で資金を調達できますので検討してみましょう。