期日を過ぎた売掛債権をスムーズに回収する方法とは?


売掛金など売掛債権の回収はそのスピードが勝負の鍵となります。一旦回収が遅れてしまうと、自社が抱える買掛金の支払いや経費の支払いがスムーズに行えなくなってしまい、資金繰りを悪化させてしまいます。

そこで、具体的にどのように売掛債権を回収していけばよいのか、その方法をご説明します。

 

売掛債権の支払い期日が過ぎているのに入金がない場合に行うこと

支払い期日を過ぎても売掛金が入金されない場合、まずは売掛先に連絡して支払いが行われていない旨を伝えることが必要です。

単に期日を勘違いしている可能性もありますし、何らかの手違いで入金されていない場合も考えられます。その場合にはスムーズに対処してもらうことで、入金に至ることができるでしょう。

問題となるのは、売掛先が資金不足に陥っているなど、支払う能力が欠けていることを理由として支払いが遅れているケースです。

その場合、いつまでに入金してもらえるか確認することが必要になりますが、同時に次の対策を検討するようにしてください。

 

●出荷を一旦ストップする

入金されていない状態で新しく出荷してしまうと、回収しなければならない売掛金を増やすだけになります。

そこで、まずは未払い分の売掛金を支払ってもらい、その後、出荷を再開させてもらうといった旨を伝えるようにしましょう。

 

●相殺可能な債権はないか確認する

売掛先から購入した商品やサービスなどがあり、売掛金と同時に買掛金も発生している場合には、その2つを相殺する形で売掛金を回収することを検討しましょう。

もし相殺可能な債権がある場合、売掛先から破産の通知が届く前に、相殺の通知を内容証明郵便などで送付しておきます。買主に送っておくことが必要になります。

 

●売掛金に対する契約書の確認を

まだ未払いで残っている売掛金の存在を証明する書類として、

  • ・売買契約書・売買基本契約書
  • ・発注書・発注請書
  • ・見積書
  • ・納品書
  • ・請求書

などがありますが、これらの書類のうち、次の項目について確認を行います。

 

●取引金額に対して売掛先が捺印した書面はあるか

取引の金額について、売掛先が捺印している売買契約書や発注書などがあれば、その金額において取引することを売掛先が納得していたことを証明することができます。

もし仮差押えや訴訟といった法的措置を講じる場合でも、役に立つ書類ですので紛失しないように保管しておきましょう。

その一方で、見積書や請求書のみの作成だったという場合には、取引金額に対して売掛先から合意を得ていたことを証明することが難しくなる可能性があります。

 

●期限の利益喪失に対する条項は設けていたか

1つの売掛金の支払いが遅れた場合には、まだ支払い期日を迎えていない他の売掛債権についても早急に支払義務が発生することを定める期限の利益喪失についての条項が設けられているか確認します。

売掛金の回収はスピードが重要ですので、契約書作成の際には必ず設けておいた方がよい状況といえます。

 

●商品についての所有権移転時期

商品の所有権が売掛先に移転する時期について、契約書ではどのような記載がされているか確認してください。

所有権が移転する時期については、売掛先に商品を渡したときになっているか、それとも商品の代金が支払われたときか、どちらかが重要です。

もし商品代金の支払いが行われたときになっていれば、売掛金が未払いの状態であることで、商品の所有権は自社であると判断できます。そのため、仮に売掛先が自己破産してしまっても、売買契約解除により商品の引きあげが可能となるわけです。

 

売掛債権が回収できない状態になる前にできること

このように売掛金の未払いが発生した場合には、早急にいくつかの対処が必要となります。ただ、売掛先が複数に渡る場合や売掛金の発生数が多い場合、それぞれを管理することは手間もかかりますし、未回収なのにそのままになっていたというトラブルが発生しやすくなってしまいます。

そこで、万一、売掛先から売掛金の回収ができなかった場合に備え、ファクタリングで事前に売掛債権を現金化させることを検討してみてはいかがでしょう。

 

●ファクタリングなら貸し倒れリスクを移転させることが可能

回収できなかった売掛債権は、本来なら不良債権として残ることになってしまいます。

しかし2社間ファクタリングなどでファクタリング会社に売掛債権を先に譲渡していた場合、負債として残ることはありません。

もし売掛先の自己破産などで売掛金の回収ができなくなったとしても、その責任はファクタリング会社が負う形となるので、貸し倒れリスクを移転することが可能です。

 

●重要なのはファクタリング会社の見極め

ただ、ファクタリング会社は年々増加傾向にあるため、どの業者が優良な業者かを判断することは難しい状態です。

発生する手数料やスタッフの対応など、気になるところはあっても実際に利用してみなければわからないのでは…と考えてしまうことでしょう。

このような場合、優良と評判の業者から一括で見積もりを取得し、それぞれどのような特徴や良さがあるのか比較することができるサイトを上手く活用してください。

悪徳業者に引っかからないためにも、しっかり取引相手を見極めながら資金繰りを成功させることをおすすめします。