【2020.8】ファクタリングの意味とは?わかりやすく内容を解説!


資金調達を行う際、ファクタリングという耳にしたことも意味もわからない方法があることを知ったとします。検索すれば中小企業にピッタリの方法と記載されていて、利用したいけれど意味や方法などがわからず、ためらってしまった経験はないでしょうか。

仮にファクタリングの内容や言葉の意味が理解できていないまま利用し資金調達したとしても、どこか不安な気持ちを抱えたままになってしまいます。

そこで、ファクタリングとはどのような意味を持つ言葉であり、資金を調達するまでの流れなどその方法をやさしく解説していきます。

 

どのような意味を持つ言葉?

ファクタリングを英語で表記するとfactoringとなります。

英語では要因や要素・代理人という意味を持つファクター(factor)から派生した言葉ですが、このファクターという言葉はビジネス用語として使用されることもあります。

ファクタリングはファクタリング会社が売掛債権を買い取り、利用者に代わって期日に回収することになります。

そのため英語では代理人という意味を持つファクター(factor)現在分詞・動名詞をつくるimgが加わり、ファクタリング(factoring)という言葉ができたと考えられ、正式な英語として使われる言葉といえるでしょう。

 

売掛債権を買い取ってもらうとは?

売掛債権とは商取引の場面で商品やサービスを販売・提供したものの、まだその対価となる代金を回収していない状態であり、代金を請求可能とする権利を指しています。

その将来お金にかわる売掛債権をファクターと呼ばれる専門業者などに売却し、期日到来前に現金化させて資金を調達するサービスがファクリングです。

 

必要になるタイミングとは

ファクタリングは代金が後払いとなる掛け取引により発生する売掛債権売買することで資金調達が可能となる取引です。

似た手法に手形割引という方法がありますが、手形割引では売掛債権の中でも受取手形を対象とした取引です。ファクタリングでは、売掛債権のうち売掛金が売却の対象となります。

掛け取引においては、月末締め翌月末払いという場合もあれば、月末締め翌々月末払いといったサイトもあるでしょう。いずれも商品やサービスを販売・提供してから入金されるまで、2か月や3か月という期間があいてしまうことがデメリットです。

仮に売上は上々で顧客ニーズも伸びているという場面では、仕入れなどを増やしさらに売上を上げたいと思うものですが、そのためには支払いに充てる資金が必要です。

本来なら受け取ることができる売上分が未入金の状態で手元のお金が不足していると、せっかくのビジネスチャンスを逃してしまうリスクも発生します。

このようなせっかくのビジネスチャンスを逃してしまいそうな場面において、売掛債権を資金化することにより必要なお金を手に入れ、資金不足を補うことを可能とする点がファクタリングの大きなメリットです。

 

会社が倒産するのは赤字経営だからではない

長く赤字が続けばいずれ会社は倒産してしまうでしょう。しかし売上は伸び利益は出ていても、売掛金が残ったままで代金を回収できなければ、手元の資金は枯渇し会社は倒産してしまうリスクを抱えます。

黒字経営はもちろん大切なことですが、それ以上に資金繰りが悪化して手元の資金がショートしてしまうことで倒産してしまうことは留意しておくべきです。

このような窮地を脱するためにも、ファクタリングのメリットを活かし資金調達につなげることを検討してみましょう。

 

売掛債権売却による資金調達までの流れ

ファクタリングで資金調達する場合、ファクタリングの利用者、そして売掛先やファクタリング会社がどのような位置関係になるのか確認しておきましょう。

まず商品やサービスを取引先に販売・提供し、売掛債権を保有する会社がファクタリングの利用者することになります。

そして商品やサービスを購入し、売掛債権の支払い義務を抱えているのが取引を行った売掛先であり、ファクタリングの利用者から売掛債権を買い取るのがファクタリング会社です。

 

①見積もりから契約まで

ファクタリングの利用者は、まず保有する売掛債権をファクタリング会社にいくらで買い取ってもらうことができるのか見積もりしてもらいます。より高く売掛債権を買取ってくれるファクタリング会社と契約を結んだほうがよいため、複数社から見積もりを取得し比較して選ぶようにしましょう。

また、複数社から見積もりを取得する相見積もりにより、ファクタリングで発生する手数料の相場を知ることもできます。違法な悪徳業者に騙されて、法外な手数料を請求されないためにも、最初から一社に絞らずファクタリング会社同士を比較することは大切です。

見積もり依頼を受けたファクタリング会社は、売掛債権額や取引の頻度、売掛先の信用力などで持ち込まれた売掛債権を買い取るのか、買い取る場合にはどのくらいの手数料を設定するのか決めます。

買取金額が決まったら利用者に見積もり金額を提示し、提示を受けた利用者が納得すれば双方で売掛債権譲渡の契約書を交わすという流れです。

 

②売掛先からの代金の回収

契約を交わした後は利用者にファクタリング会社から、手数料を差し引かれた金額が入金されることになります。

後日、売掛先から本来の期日に売掛代金の入金がなされ、その入金分をファクタリング会社が回収するという流れです。

 

●売掛先からの回収方法は2社間か3社間によって異なる

この一般的なファクタリングの流れにおいて、売掛先から本来の期日に売掛金の支払いが行われるとき、ファクタリング会社がその代金を回収する方法は2社間ファクタリングか3社間ファクタリングのどちらの種類かによって異なります。

3社間ファクタリングとは、ファクタリングを利用することを売掛先に通知し、承諾を得た上で資金調達を行う方法です。そのため、利用者とファクタリング会社以外に売掛先も取引に加わることとなり、売掛金の支払いも売掛先からファクタリング会社に直接支払われることとなります。

一方の2社間ファクタリングは売掛先に通知を行わず、取引にも加わってもらわずに利用者とファクタリング会社だけで契約を結ぶ資金調達の方法です。

ただ、売掛先からの売掛金の回収については、利用者がファクタリング会社に代行する形で行うこととなります。そのためファクタリング会社側としては、利用者が回収した売掛金を使い込んでしまわないだろうか…と取引に不安やリスクを感じてしまいがちです。

そのため、直接売掛先から売掛金が入金される3社間ファクタリングよりも、2社間ファクタリングはリスク分、手数料が上乗せされると理解しておきましょう。

 

ファクタリングには種類がある

これまでご説明したファクタリングの流れは買取ファクタリングのことですが、実はファクタリングには複数の種類があります。

業種によって適したファクタリングサービスを利用したほうが、より円滑な資金調達に繋がりやすくなりメリットは高くなります。そこで、次のようなファクタリングの種類とその内容を理解しておくようにしましょう。

 

医療報酬ファクタリングの意味

複数ある種類のファクタリングの中でも、売掛債権として扱われるのは診療報酬や介護報酬であることが特徴です。売掛先は国保連など信用力の高い相手となるため、手数料が安く設定される点がファクタリング利用において大きなメリットになります。

医療機関などで医療サービスを提供すると、国保連に診療報酬の請求を行ってからその医療債権分が入金されるまで長くて3か月かかることもあります。

このタイムラグを埋めるために利用されるのが医療報酬介護報酬を買取る売掛債権としたファクタリングです。

病院やクリニック、歯科医院などの医療機関が医療報酬ファクタリングの対象となり、介護事業者などが行うファクタリングが介護報酬ファクタリングとなります。

 

保証ファクタリングの意味

売掛債権を買い取ってもらうのではなく、保証という形でファクタリングを行う方法です。万一、売掛先が売掛債権を回収する前に倒産してしまったときのリスクに備えることが可能となり、リスク発生時には売掛債権分の保証金を支払ってもらう形になります。

特に建設業界など、目的物が完成するまで売掛債権は保有したままとなり、その間の資金繰りが悪化しやすい業界でもあります。

下請けや孫請けなどピラミッド型の請負い構造である上に、売掛債権の入金を待ち続けていたのに売掛先が先に倒産してしまうこともあります。もし上位の企業が倒産してしまえば、その下で働いていた会社は売掛債権を抱えたままとなり、代金の回収もできなくなってしまいます。

このようなリスクに備え、売掛金は保有したままで保証だけしてもらうことが可能です。

 

国際ファクタリングの意味

海外企業と取引を行う際に利用できるファクタリングサービスのことで、ファクタリング会社に海外企業の売掛債権を代行して回収してもらう方法です。

輸出企業であるメーカーなどが、海外企業へ商品を納品する場合などに使われる手法で、輸出債権の決済を保証してもらえます。

 

まとめ

ファクタリングとは商品やサービスを販売・提供することで発生した売掛債権をファクタリング会社に売却し、期日よりも先に資金化することで資金を調達する方法です。

銀行など金融機関から融資を受ける方法と比較すると、税金を滞納しているときや債務超過などでも利用可能になるなど、審査も柔軟で比較的簡単に資金調達しやすい方法といえます。

早ければ即日現金を手にすることができるのも、中小企業など法人の資金調達のランキングにおいてだんだんと順位を上げている理由といえるでしょう。

何よりファクタリングは、売掛金の売買代金を期日より先に受け取ることができる方法のため、売掛金回収までの時間が長いと感じる時にも有効です。

資金繰りを改善させたい!という場合や、売掛債権の回収リスクを回避したいという場合に利用できる方法なので、資金繰りを悪化させないためにも上手く活用することをおすすめします。