ファクタリングを利用する上でのメリットとデメリットを詳しく解説!


近年では資金調達方法として利用する方が増えているのがファクタリングです。ただ、興味や利用したいという気持ちはあっても、実際どのようなメリットがあるのか、その反面でデメリットなどリスクはないのかよくわからないという場合もあるでしょう。

そこで、ファクタリングを安心して資金調達に利用できるように、事前に把握しておきたいメリットやデメリットの内容について解説します。

 

ファクタリングとはどのようなサービス?

商品やサービスを販売・提供した後は、会計処理上は売上として計上されるものの、その代金を現金として受け取るのは請求書を発送してからです。

このような掛け取引が主流である以上、売上から代金の回収までにタイムラグが発生することは避けることができません。

しかし、代金を回収するまでの期間があいてしまうことで、その間に発生する支払いに対応できなくなることもあります。

このような場合、入金されることは予定されているものの、まだ回収していない売掛金を売却して、現金化させるというサービスがファクタリングです。

 

現金をスピード調達可能な点がファクタリングの最大の強み!

ファクタリングを利用する最大のメリットは、現金を調達するまでのスピードです。

銀行融資の場合、申し込みから審査を経て、融資実行までは一定時間がかかってしまうため、急いで資金を調達したいという場面では活用できません。

もし大量発注を受注したいけれど、材料を仕入れするための資金が必要になるという場合、銀行融資では対応が難しいと考えられます。

しかしファクタリングの場合、最短で即日現金を調達することも可能となるため、ビジネスチャンスを逃すことがありません。

他にもファクタリングを利用することには、つぎのようなメリットがあります。

 

①資金を迅速に調達することができる

先にも述べた通り、ファクタリングの最大のメリットは現金調達のはやさです。最短即日で現金を調達できることもあるため、いざというときでも頼りになる方法といえます。

 

②審査のハードルが低め

個人事業主や中小企業が資金調達の方法にファクタリングを選んでいる理由として、実施される審査の基準が緩いという点が挙げられます。

ファクタリングは売掛金を売却して現金化する方法ですが、売掛金を買い取るのはファクタリング専門業者です。ただ、どのような売掛金でも買い取ってもらえるわけではなく、ファクタリング専門業者で実施される審査をクリアすることが必要になります。

しかし、ファクタリングで行われる審査は、銀行融資などの審査よりも圧倒的に緩く、比較的通りやすいことが特徴です。

 

なぜファクタリングの審査は通りやすい?

すでに銀行融資などに申し込みはしたものの、審査に通らず借り入れができなかったという場合もあるでしょう。また、審査は通ったものの、担保の差し入れや代表者の連帯保証を求められてしまったということもあるかもしれません。

銀行融資での審査は、融資の申し込みを行った方の信用力が重視されるため、信用力が低いとみなされれば借り入れはできませんし、貸し付けを行う代わりにリスクを補てんできる担保や連帯保証人の追加を求められることになってしまいます。

一方でファクタリングにおける審査では、申し込みを行った方ではなく、買い取る対象となる売掛金の信用力が重視されます。

そのため、直近の決算書が赤字だったとしても、税金滞納や債務超過していたとしても、売掛金が確実に存在していて、売掛先が安定している企業であれば利用できる可能性が高いのです。

 

③保証人・担保不要

銀行融資では求められることの多い担保や連帯保証について、ファクタリングでは求められることはありません。なぜならファクタリングは売掛金を売却することで資金を調達する方法であり、融資を受けるわけではないからです。

銀行融資を受けたくても、不動産など担保となる資産がないことで利用できないという場合でも、ファクタリングなら安心して利用できます。

 

④売掛先が倒産してしまっても弁済義務を負わない

ファクタリングに似た資金調達の手法に手形割引があります。手形割引も、保有する手形を現金化させる手法ですが、ファクタリングと大きく異なるのは、手形振出人が倒産してしまったときです。
手形割引の場合、もし振出人が倒産するなどで不渡りになると、受け取った現金は返済しなければなりません。

一方でファクタリングの場合、利用後に売掛先が倒産してしまい売掛金の回収ができなくなったとしても、その責任を負う必要はありませんので安心して利用できます。

 

⑤信用情報に影響することがない

ファクタリングは先にも述べたとおり融資を受けるわけではないため、信用情報機関に利用の事実が登録されることはありません。

また、会計処理上も負債を増やすことがないので、悪影響を及ぼすことがないのもメリットです。

 

⑥売掛先に知られることなく資金調達が可能に

ファクタリングには売掛先も取引に加える3社間ファクタリングと、利用する企業とファクタリング専門業者のみで取引を行う2社間ファクタリングがあります。

2社間ファクタリングを選べば、売掛先に知られることなく資金を調達できるので、その後の取引に影響することもないはずです。

 

ファクタリングを利用する上で理解しておきたいデメリット

ファクタリングには様々なメリットがあるので、すぐにでも利用したいと思うかもしれませんが、事前に理解しておきたい次のようなデメリットもあります。

 

①利用する上では手数料が発生する

銀行融資でも利息が発生するように、ファクタリングを利用するときにも手数料が必要です。

特に2社間ファクタリングを利用した場合、売掛先を間に含めず取引を行うため、ファクタリング専門業者の抱えるリスクが上がることから、3社間ファクタリングよりも手数料は高めに設定されます。

3社間ファクタリングのファクタリング手数料は1~5%が相場であるのに対し、2社間ファクタリングのファクタリング手数料は10~20%、または30%くらいが相場となっていますので注意しましょう。

ただ、手数料はかかってしまっても手元の資金が枯渇してしまえば事業は継続できませんので、そのリスクを比較しながら利用するか十分見極めるようにしてください。

 

②売掛先からの信用が低下する可能性も

3社間ファクタリングを利用した場合、売掛金の債務者である売掛先にファクタリングを利用することを通知し、承諾を得ることが必要です。

ファクタリングを利用することを知られるということは、売掛金を売却しなければ資金が調達できないのだろうか…と、売掛先に余計な勘ぐりを入れられたり、場合によって信用が低下してしまうリスクも考えられます。

 

③債権譲渡登記が必要になることもある

3社間ファクタリングは売掛先への通知が必要となりますが、2社間ファクタリングであれば利用する企業とファクタリング専門業者だけで契約を結ぶので、売掛先に通知が行われただ、代わりに債権譲渡登記が必要になることもあります。

債権譲渡登記は、不動産登記や商業登記などのように、法務局に売掛債権(売掛金)が譲渡(売却)されたという情報を登記し、公的に証明する手続きのことです。

登記情報は誰でも閲覧することが可能となっていますので、もし債権譲渡登記を行うことがファクタリングの利用条件となった場合、ファクタリングを利用した事実を知られることになってしまいます。

ただ、売掛先がわざわざ売掛金の状況を法務局で確認するとは考えにくいので、実際には登記した事実を取引先に知られるということはほぼないといえるでしょう。

ただ、登記を行うには数万円の費用が発生しますので、実費で負担しなければならない費用が増えると理解しておくことは必要です。

 

ファクタリングを利用するか迷った場合は?

ファクタリングには利用する上で様々なメリットがあり、その反面、デメリットもあります。

資金を調達する方法もいろいろですが、ファクタリングは将来入金される予定のお金を前倒しで受け取ることになるため、借金を増やすことなく現金を迅速に調達することができる手法です。

ただ、利用するファクタリング専門業者によって対応もいろいろで、即日現金化を可能とする業者もあれば、最短で翌日や3営業日以内という場合もあります。

さらに2社間ファクタリングを利用した場合も、債権譲渡登記を必須要件としている場合もあれば、留保という形で登記を行わなくても対応してくれる業者もあるので、ファクタリング専門業者選びは非常に重要です。

利用方法さえ間違わなければ有効活用できる手法ですので、資金調達の手法の1つとして検討してみることをおすすめします。