優良企業とは?銀行の格付けの基準を徹底解説!


銀行などから借り入れをする時、会社が優良企業であると認められれば申し込み後の審査は有利になりますし、金利も低く設定されやすくなります。

優良企業とは、消費者などからニーズの高い商品やサービスを提供しており、事業も安定している将来性が見込める企業のことです。

もし銀行融資での資金調達を検討している場合、どうすれば銀行から優良企業だと認めてもらえるのか気になりませんか?

そこで、銀行の融資審査をクリアするために目指す優良企業の基準とは何なのか、徹底解説していきます。

 

優良企業への判断は決算書が重要

銀行は融資の申し込みがあった後、本当に資金を貸し付けてもよいか企業の格付けを参考に審査を行います。

企業に対する格付けとは、貸したお金を遅れることなく返済してもらえるのか判断するための指標で、資力の弱い中小企業では特に重要視されます。

そのため、決算書の内容や利益が出ているか、借入金の延滞などがないかなど様々なことを考慮しながらスコアリングしていきます。

 

格付けの7~8割は決算書で決まる

銀行の格付けとは、優良取引先・正常先・要注意先・破綻懸念先・実質破綻先・破綻先などのランクのことです。

融資を受けたいなら最低でも正常先に区分されることが必要です。正常先とは、当期利益は黒字で純資産の部にマイナスがないことが条件になります。仮に負債があったとしても、たとえば起業して間もなく実績が出ていないだけで、十分に資金を保有しているのなら正常先とみなされることもあるようです。

取引のある銀行と良好な関係を続け、いつでも資金を必要とするときに融資を受けることができるようにしておきましょう。

要注意先に区分されてしまうと融資を受けることはむつかしくなり、破産懸念先を含めそれ以下に区分されれば新たに融資を受けることはできないと考えておくべきです。

 

要注意先に区分されてしまうときとは

要注意先に区分されるときとは、決算書の当期利益が赤字であり、借入金の返済を1か月以上滞納している場合などです。

また、純資本の部にマイナスがあったり債務超過があったりなど、負債が多い場合も要注意先に区分されてしまいます。

 

破綻懸念先であると判断される状況とは

破綻懸念先であると判断されるケースとは、2期連続して決算書が赤字であり、借入金の返済を2か月以上滞納している場合などです。

法的な手続きは行っておらず、会社そのものは存在していて事業を継続していても、経営難に陥っており再建の見込みがないとみなされれば破綻懸念先と判断されてしまいます。

銀行は晴れている日には傘を貸してくれますが、雨の日になれば傘を取り上げるとも揶揄されるように、本当に資金を必要とするときには貸し付けを行ってくれないものです。

業績がよく将来的にも安定すると見込まれる優良企業でなければ、融資を受けたくても受けることはできないと認識しておきましょう。

 

銀行が優良企業に評価する基準とは

銀行は、企業の事業そのものの安定性や成長性・収益の見込み・財務状況などをみて、優良企業か判断します。

ここ数年の売上や収益の状況だけでなく、今後どのくらい収益を見込めるかが重要です。

そのため、安定して黒字が続いていたり大幅な黒字が出ていたり、自己資本比率の高い健全な経営を行っている状態であることを求められるといえます。上向きの業界であればなおよいでしょう。

また、担保価値の高い不動産など資産を所有しているか、すでに抵当権が設定されていないかなども重視されます。

融資を受ける上で抵当権の設定されていない不動産などを担保として差し入れることができたり、資産を多く所有している個人を保証人につけたりできるのなら借り入れもスムーズになります。

 

担保価値が高いと見込まれるのは不動産だけではない

融資を受ける際の担保にできる資産といえば不動産を真っ先に思い浮かべるでしょうが、最近では商品などの動産や売掛金などを担保として融資を受ける方法も利用されています。

また、売掛金を担保として融資を受けるのではなく、売却して現金化させるファクタリングなども中小企業に多く活用されるようになりました。

ファクタリングとは、保有する売掛金を専門業者などに売却し、売掛先から入金されるよりも前に現金化させる資金調達の方法です。将来受け取る予定の売掛金を前倒しして回収することとなるので、融資を受けて借金を増やすことがないことから資金繰りが改善されやすいメリットがあります。

 

まとめ

資金調達の場面で優良企業とは、業績や経営状況・保全状況など安定している会社のことです。経営者の経営能力や資質・経営における業界の環境なども加味された上で判断されますので、経営者の業界歴に会社の事業経歴なども重視されることになると認識しておきましょう。

赤字続きで自己資本比率が低く、担保として差し入れる資産を保有していない上に業歴も浅い場合、優良企業と判断されることはないので融資による資金調達はむつかしくなります。

ただこの場合でも、売掛金を保有していればファクタリングで資金調達できますので、資金繰りを改善しながら業績を上げて銀行融資を可能とする経営状況にもっていくとよいでしょう。