建設業ではファクタリングが人気!その理由はどこにある?


ファクタリングは売掛金を保有しているのなら、どの業界でも資金調達に活用することが可能ですが、特に建設業には人気が高い手法といえます。

その理由の1つとして挙げられるのが、建設業界は発生した売掛金が入金されるまでの支払いサイトが長く、前倒しで受け取りが可能であるファクタリングはとても有効だからです。

他にも建設業にとってファクタリングが有効な理由はいろいろありますので、安心して資金調達に活用してもらうためにもその内容を徹底解説していきます。

 

ファクタリングが建設業に人気の理由

建設業は仕事の発注者から元請、元請から下請という重層下請構造による請負契約が基本となっています。

下請から孫請、孫請からひ孫請と、まるでピラミッドのように仕事が発注されます。

そしてそれぞれ請け負った仕事の報酬を受け取ることができるのは、注目された建築物などが完成したときです。

完了後に報酬が支払われることが原則のため、下請構造の下位に位置する建設業者ほど入金まで時間がかかってしまいます。

一部前受金として前払いされる代金もありますが、その前払い分だけで外注費や人件費、材料の仕入れ代金などは賄うことはできません。

中小の建設業者などはこの後払いとなる売掛金により、資金繰りが悪化しやすい環境といえますが、ファクタリングなら工事完了後に支払われる報酬(売掛金)を先に現金化できます。

仕入れ代金や外注費、人件費など先行する支払いに充てるお金が手元になくても、後で受け取る予定の売掛金を前倒しで受け取ることができるのは大きなメリットです。

 

建設業界での需要は拡大中

建設業を営む企業などは、住宅・ビル・施設などを建築すること、そして道路・ダム・橋などを作ることなどいろいろな建設工事を行っています。

どれも人々が生活する上で基盤となる部分であり、快適で安心・安全な暮らしに欠かせない部分です。

インフラ整備などは日本が発展する上でも重要であり、その事業に携わる建設業界は社会的な貢献度も大きいといえるでしょう。

その重要な建設業を営み事業を継続していくためには、資金調達は欠かすことができません。ただ、建設業での資金調達手段は銀行からの融資が一般的となっており、借入金による依存度が強いといえます。

しかし銀行から融資を受けるには、建設業者の信用力が重要であり、担保として差し入れる不動産や保証人などが必要です。

どの建設業者でも借り入れが可能というわけではありませんが、ファクタリングなら建設業者の信用力は重視されません。

ファクタリングで資金調達するときにも、ファクタリング会社独自の審査を行いますが、そのとき重視されるのは売掛先の信用力です。

銀行からお金を借りにくい建設業者でも、ファクタリングなら安心して資金調達が可能となるため、需要は拡大しつつあるといえるでしょう。

 

ファクタリングなら決算書も汚すことはない!

建設業者が自社の状態を示すとき、その指標となるのは決算書であり、貸借対照表(B/S)と損益計算書(P/L)です。

貸借対照表は建設業者が保有する資産や負債が記載されますので、現金や預金だけでなく不動産などの保有について確認できます。そして銀行からの借入金なども、貸借対照表を見れば一目瞭然です。

損益計算書には会計年度内でかかった費用や生んだ利益などが表示されます。

企業の評価はこの2種類の書類で判断されることになるため、銀行からお金を借りるときには不安定な会社なのでは?と感じさせない数字が記載されていることが望ましいといえるでしょう。

すぐにお金が必要!というタイミングで、即日融資を可能とするノンバンクから借入れをした場合、その記載が決算書にされれば銀行はけっして快く感じることはありませ

金利の高い貸金業者の借り入れがあだとなり、銀行融資の審査が不利になってしまうでしょう。

しかしファクタリングはお金を借りるわけではありませんので、決算書を汚すことはありません。

会計処理上は、ファクタリング会社に支払った手数料が費用として計上され、売掛金が減少するだけです。

貸借対照表の印象を悪くすることがなく、手元の資金を増やすことが可能であるのは銀行融資に依存しがちな建設業者にとっても大きなメリットといえます。

 

下請依頼でまとまった現金が必要に

先にも述べた通り、建設業で行われる取引は工事を完成させることを約束し、工事が完成した後で完成物を引き渡す請負契約が基本です。

請負代金は工事が終了し、完成した建築物などと引き換えに支払われます。

工事の規模が少額ならまだしも、数千万円や数億円といった規模の場合、後払い分をすべて建設業者が立て替えることは簡単なことではありません。

そのため後で支払われる報酬の一部が前金として支払われることもありますが、これは元請から下請に対してだけでなく、下請から孫請など次の下請建設業者に仕事を依頼するときも同様です。

仕事を請け負い、下請建設業者に業務を委託するのなら、前金分のまとまったお金が必要になることを意味しています。

工事が完成した後なら入金されるとわかっているのに、今手元のお金が十分でなく仕事を請け負うことも下請に依頼することもできないという場合でも、ファクタリングならスムーズに手元の資金を増やすことが可能です。

 

融資ではなくファクタリングを選びたい理由

融資とファクタリングを比較したとき、審査で重視される部分が異なることは先にご説明しました。

そのほかにも、ファクタリングなら元請の倒産によるリスクを回避できるというメリットが挙げられます。

建設業務は長期に渡るものですが、その間に売掛先が経営悪化により倒産しないとも限りません。

仮に倒産してしまった場合には、発生している売掛金という債権は回収不能となってしまいます。

融資を受けて資金調達している場合、売掛先から売掛債権の回収ができなくても、返済は続けなければなりません。最悪の場合、売掛先と連動するように連鎖倒産してしまう可能性も考えられるでしょう。

しかしファクタリングなら、売掛債権の回収ができなくなったリスクはファクタリング会社が負います。

売掛金をファクタリングで売却した時点で、売掛債権が未回収となる貸倒リスクもファクタリング会社に移転されることがメリットです。

 

審査の通過率も高め

中小の建設業者の場合、資金操りに苦しい状況で銀行に融資の相談をしても、長い審査期間を待ち続けたのに見送りという結果になる事例も少なくありません。特に融資希望金額が高いほど、審査に通過できる可能性も低くなるといえるでしょう。

ファクタリングと似た手法に手形割引がありますが、手形割引も融資とみなされるため、基本的に審査はファクタリングより厳しくなります。

しかしファクタリングは先に述べた通り、融資を受けるわけではないため担保や保証人は不要です。審査でも売掛先の信用力が重視されるため、仮に建設業者が債務超過や赤字決算だった場合でも、通過できる可能性が十分に考えられます。

経営状態が行き詰っている場合でも、売掛先が公的な機関のときや、規模が大きく安定している企業であれば資金調達できる可能性は高くなることが特徴です。

 

建設業振興基金の支払保証で資金調達が有利に

建設業者にとって、ファクタリングはとても有効活用できる資金調達の方法です。そしてファクタリング会社にとっても、建設業者からの申し込みはとてもありがたい相談といえます。

その理由は、建設業者が保有する売掛債権が大きく大口取引になりやすいこと、そしてファクタリング会社側のリスクも低めであるからです。

ファクタリング会社のリスクが軽減される理由として、一般財団法人建設業振興基金によるファクタリング契約保証事業の存在が関係しています。

一般財団法人建設業振興基金では、元請から支払われる工事代金やファクタリング契約の保証などを行っています。それにより、ファクタリングで契約した建設業者の元請先が万一倒産し、売掛金の回収ができなくなったときの損失は建設業振興基金が保証します。

保証事業があるからこそ、ファクタリング会社は安全に建設業者と契約を結ぶことが可能となります。

 

まとめ

建設業で完成した工事の代金が支払われるまでのサイトは2~3か月かかることは当たり前であり、その間は仕入れ代金や従業員に対する給料などの支払い資金が不足しやすい状況となります。

しかしファクタリングを使えば、請け負い中の案件で発生している売掛金の支払期間を調整することが可能であり、2~3か月先となる報酬の入金を先送りすることができます。

新型コロナウイルスなどの影響で仕事量が減ってしまった事業者なども、支払いサイトを調整する目的で活用できますので、建設業者の万一に備えるセーフティネットとしても有効です。建設業でファクタリングの人気が高まっているのは、このような理由があるからといえるでしょう。

法人だけでなく、個人事業主でもファクタリングで債権買取してもらうことはできますし、面倒手続きなどなくスムーズにサービスを利用できます。ファクタリングの仕組みをうまく活用し、手元の資金を枯渇させないようにしていきましょう。