ベンチャーに知っておいてほしい「ファクタリング」が資金調達法として注目の理由


ベンチャー企業などで資金をどのように調達すればよいか迷うこともあるでしょうが、ファクタリングが今中小企業を中心に注目されていることを知っておきましょう。

まだ十分に実績がないベンチャーの場合、資金繰りに悩まされることはめずらしくありません。

そのような創業して間もない状況でも、起業してある程度の年数が経っている中小企業であっても、ファクタリングならキャッシュフロー改善に役立たせることができます。

しかしファクタリングとはどのような資金調達の方法なのか、知らないというベンチャーなども少なくありません。

そこで、これから事業を拡大するために業績を伸ばしたいと考えるベンチャーのために、ファクタリングがなぜ中小企業に注目されている資金調達の方法なのか徹底解説していきます。

 

ベンチャーは資金問題を抱えやすい

資金繰りや資金調達が必要であることは、ベンチャーに限らず企業経営を行っていれば当然のことです。

円滑な資金繰りや、手元の資金が潤った状態であることは理想的ですが、資金力の小さな中小企業や創業間もないベンチャーはお金が不足しがちといえます。

そのような中で企業経営を続ける上で、もっとも大きな問題となるのは実際にお金が足りなくなった後で資金繰りを考えることです。

手元にお金がある間に、将来的な事業などを検討し、同時に資金繰りを進めていくことが必要といえます。

そのため、事業計画を立てるときには非現実的な理想ではなく、現実を見つめることが必要です。そして資金計画においても、まずは手元の現金を十分な状態にしておくこと、1年や2年経ったときの状況を予想しながら計画を立てることが重要といえます。

 

ベンチャーはファクタリングなど複数ある資金調達の方法を理解しておくこと

ベンチャーに限らず、会社を経営していれば社内に現金がない状態に苦しむことはあります。資金繰りを改善させるためには、現状に適した資金調達の方法を選び、資金ショートしてしまわないように実行していかなければなりません。

ベンチャーや中小企業などが資金を調達しようと考えたとき、主に次の4つの手段があります。

 

  • ・自己資金…経営者自らが貯めたお金・融資(デットファイナンス)…銀行や日本政策金融公庫などからお金を借りる
  • ・株式資本(エクイティファイナンス)…ベンチャーキャピタルやクラウドファンディングなど投資家から出資してもらう
  • ・補助金や助成金…国や自治体の制度を活用する
  • ・ファクタリング…保有する売掛金を現金化する

 

それぞれの内容や特徴を理解しておき、借金を増やすことに頼らない資金調達もあることを知っておきましょう。

 

ベンチャーでも自己資金で賄うことは検討が必要

ベンチャー企業の場合、会社を設立するときには自分のお金資本金とすることになります。

この資本金も自己資金であり、初期投資が少ないビジネスなら少額出資で問題ないでしょうが、初期投資が多くかかるのなら出資金を増やすことが必要です。

また、ベンチャーや中小企業などが経営を続けたとき、経営者個人が会社に対しお金を貸すこともあります。会社は「役員借入金」として会計処理することとなりますが、このような経営者からの資金注入はごく一般的に行われています。

 

融資を受けて資金を増やす

自己資金を投入したくても、ベンチャーなどの経営者が現金を多く保有しているケースはそれほど多くありません。

そのような場合、銀行や日本政策金融公庫などから融資を受け、会社の借入金を増やして資金調達する方法もあります。

ベンチャーや中小企業などでも、資金調達の方法として一般的に活用されているのが銀行など金融機関からお金を借りる方法です。

銀行から融資を受けるとき、事業計画で評価のポイントを上げようと、実現できないほど期待値の高い数字を記載することはリスクが高い行為といえます。

仮に達成できなかった場合には、評価を下げることになるため追加融資など受けることはできなくなってしまいます。1年や2年後の事業成長を考えながら、達成できる数値を計画表に盛り込むことが必要です。

 

投資をしてもらってお金を増やす

ベンチャーキャピタルなど投資会社から出資してもらう方法なら、銀行融資のように利子は発生しませんし、返済不要の資金を得ることができます。

ただし非上場株式の大部分をベンチャーキャピタルに握られてしまい、経営者が思い描くような自由な経営ができなくなる可能性も出てきます。

そしてベンチャーキャピタルなどに出資してもらう場合、事業計画で重視されるのは事業の成長性です。ある程度なら期待値の高い数字を記載しても問題ありませんが、達成できる数値であるほうが望ましいといえるでしょう。

最近では、インターネットを通じて不特定多数の方たちから少額の資金を出資してもらうクラウドファンディングなども注目されています。

ベンチャーキャピタルなどのような堅苦しさがなく、手軽にできることや拡散性の広さ、そしてテストマーケティングにも活用できる有用性が魅力です。

クラウドファンディングには、寄付型・購入型・融資型・株式型・ファンド型・ふるさと納税型など種類がいろいろありますが、どれを選ぶかにより資金を提供してくれた相手に渡すリターンの有無や種類が違ってくることも留意しておいてください。

 

補助金や助成金などで資金調達

補助金助成金などは、国や自治体が制度として設けており、条件に合致するときに申請することで返済不要の資金を得ることが可能です。

補助金のほうが種類も多く、支給される金額も大きく、さらに経費の適用範囲も広いというメリットがあります。

ただし公募する期間が短く、予算内で実施されるため高い倍率から申請しても支給対象にならないケースも出てくると留意しておいてください。

助成金は人材育成や雇用増加を目的として支給されるものが多く、通年を通して申請できることや、条件に合致すればほぼ支給されることもメリットです。

そして補助金も助成金も後払いが基本となっているため、事業に必要な支払いを一時的に立て替えなければなりませんので注意しておきましょう。

 

ファクタリングで売掛金を現金化

ベンチャーや中小企業、個人事業主などが保有する売掛金をファクタリング会社に売って、現金化させる手法がファクタリングです。

ファクタリングの他の資金調達にはない大きな強みとして挙げられるのが、どうしてもいますぐお金が必要という場面でも対応可能であることといえます。

銀行融資・ベンチャーキャピタル・クラウドファンディング・補助金・助成金など、いずれの方法も即日資金調達はできません。

特に銀行融資を受けるときなどは、必要書類の準備と申し込み、審査にかかる時間が長めです。入金まで1~2か月かかることもめずらしいことではない上に、審査も厳しくお金を借りることができないケースも少なくないといえます。

しかしファクタリングは保有する売掛金の売買契約を結ぶ取引のため、お金を借りるときのような基準で審査は行われず、創業直後で経営状態が良好といえないベンチャーでも利用可能です。

ただし資金調達できる金額は、売掛金(売掛債権)の額面までにとどまりますし、利用する際にはファクタリング会社に対し手数料を支払うことになります。

 

ファクタリングなら即日でも資金調達が可能

ベンチャーや中小企業などは急にまとまったお金が必要になることも多々あります。

他の資金調達の方法では、どれだけスピーディに手続きを行っても、入金されるまで数週間はかかってしまうでしょう。

その一方で、ファクタリングはファクタリング会社独自の基準による審査が行われますので、早ければ即日入金されるほどのはやさです。

ファクタリングの申し込みを行い、即日、売掛金を現金化させたいなら事前に必要書類は揃えておくことが必要といえます。ただし銀行融資のときのように、数多い書類を複数準備しなければならないという面倒さはありませんので、すぐに現金が欲しいとき対応できる資金調達方法としてベンチャーにもおすすめです。

 

どの資金調達方法がよいか迷ったときの判断方法

負債を増やして手元のお金を増やすデットファイナンス、そして出資してもらうエクイティファイナンスは、それぞれ資金調達におけるメリットやデメリットが異なります。

多額のお金が必要という場合には、主にデットファイナンスかエクイティファイナンスのどちらかを検討することになるでしょう。

直近に利益を出すことを目的とするのならデットファイナンス、将来的に企業を成長させることへつなげたいのならエクイティファイナンスを活用したほうがよいといえますが、その限りではありません。

デットファイナンスは返済が必要となる資金を手に入れることとなるため、利益につながる事業に使うことが必要です。

エクイティファイナンスは株主となるベンチャーキャピタルや投資家など、パートナーとなる投資家との関係が強くなるため、将来的に連携しながら事業を拡大させたいというときに検討したほうがよいでしょう。

ベンチャーで創業間もない場合には、金利よりは融資される金額を意識したほうがよいと考えられます。1年や2年経った後もまた借入れを行うことを考えれば、事業内容を脚色することも過大なアピールも望ましいといえません。

そしてエクイティファイナンスはベンチャー企業にはもっともよい手法ですが、事業の成長に必要なヒト・モノ・カネの相談役がほしいという場合にも有効です。

 

ファクタリングはベンチャーにとってよい手法か

ファクタリングの最大の魅力は、手元の資金を増やすまでの時間が短いことです。

最短即日可能とするファクタリング会社もあるため、現金化させた資金で売上を向上させることが見込まれるのなら、ベンチャーでも積極的に使ったほうがよいといえます。

手数料はかかっても、それを上回る利益を上げられることが期待できるメリットがあるため、成長期のベンチャーなどの法人にはおすすめできます。

たとえば売上が伸びている会社などで、広告宣伝費をかければさらに売上向上が見込めるというタイミングでも有効です。

いくら売上が伸びていても、実績の少ないベンチャーなどが銀行から融資を受けることは容易ではありません。

投資家から出資してもらえば、持ち株の比率を下げることになり、経営権を奪われてしまうリスクも高くなります。このような伸び盛りで長期に融資を受けるほどではない、一時的なお金が必要という場合にはファクタリングを使い成長の機会を逃さないようにしましょう。

 

ベンチャーが資金調達でファクタリングを選択すると…

まだ日本では十分に周知されている資金調達の方法とはいえないファクタリング。一般的な方法としてまだまだ知られていないところですが、ベンチャー企業や中小企業には有効な資金調達の手法です。

自己資金以外で資金を調達するときには、銀行から融資を受けることを真っ先に考えがちですが、ファクタリングを視野に入れ利用すれば大きなリターンを得ることも期待できます。

ファクタリングでかかる手数料は、銀行融資などと比較すれば高めです。そして保有する売掛金よりも大きな資金を調達することもできません。

しかしすぐにお金が必要というタイミングで、すばやく現金を手にすることができれば、舞い込んできたビジネスチャンスを逃すこともなくなるでしょう。

資金調達の方法はいろいろありますが、なりふり構わなければ何とかなると信じて実行していきましょう。

 

まとめ

資金調達したいと考えることは企業経営で欠かすことができないものですが、基本的に楽しいことではありません。

お金が欲しいと希望するとき、銀行や支援先、投資家に相談してもすぐに資金調達につながるとは限らないものです。

そして資金を調達するときには、数年後や10年後の事業の形態を想像した上で最も適した方法を選ぶことが大切といえます。

どのような資金調達の手段を使う場合でも、取引を行う相手は人であるため、応援したいと感じてもらえる企業や経営者であることが求められます。

魅力のある法人や経営者と感じてもらえるような事業計画を立て、企業経営の本来の目的である事業により利益を生むことが実現できるビジネスモデルを描くことが必要です。

それらを踏まえ、今必要とするお金の使い道に合った資金調達方法を選ぶこと、銀行融資だけに依存せずファクタリングなど有効なサービスもうまく活用することを考えていきましょう。