新型コロナウイルス感染拡大はとどまることを知らず、資金力の弱い中小企業の資金繰りに大打撃を与えているといえますが、ファクタリングで資金調達するなら優良企業と呼ばれる業者を頼ることが必要です。
しかし契約の条件や方法など、ファクタリング会社(ファクター)によって違いがある上に、そもそもどの業者が優良企業なのか判断できないこともあるでしょう。
そこではじめてファクタリングで資金調達するときなどに、安心して契約できる優良企業を選ぶ基準をご説明します。
すでにファクタリングを利用しているけれど、今より条件のよい優良企業に乗り換えたいという場合も、信頼できる業者をいくつかご紹介しますので選ぶときの参考にしてください。
優良企業と呼ばれるファクタリング会社を選びたい理由
中小企業の経営者や個人事業主の方などがファクタリングで資金調達するとき、優良企業を選びたいと考えるのはニーズに対応してもらえなければ、ファクタリングを選ぶことに意味がないからです。
いくら手数料が格安だとしても、すぐにお金が必要という場面で即日対応できなければ資金ショートしてしまう可能性もあります。
反対にできるだけ手数料を低く抑えたいと考えてしまい、提出する書類もなく審査も行われない中で契約してしまうと、悪徳なヤミ金融業者と取引してしまい資金繰りをさらに悪化させるリスクを高めます。
ファクタリングは売掛金という債権を売却し、現金化して資金調達するサービスです。銀行融資などで借金を増やさなくても資金調達できることは大きなメリットである反面、契約を結ぶ相手が悪徳業者の場合、法外ともいえる手数料を請求されてしまいます。
そのためファクタリングで資金調達するときには、ファクタリング会社が安心できる優良企業かしっかり見極め、契約を結ぶことが重要です。
優良企業を探す前に利用する流れから把握を
ファクタリングで即日対応可能な業者があった場合、迅速に資金調達するためには事前準備が必要です。
そこで主にファクタリング会社で共通する利用の流れと、契約において必要な書類などを把握しておきましょう。
中小企業が利用することの多い、2社間(利用者とファクタリング会社のみの契約)でのファクタリング利用の流れは以下のとおりです。
- ・ステップ1 必要書類の用意
- ・ステップ2 ファクタリング会社が売掛債権を買取る
- ・ステップ3 取引先から利用者に買取代金の振り込み
- ・ステップ4 回収した売掛金をファクタリング会社に振り込み
ステップ1 必要書類の用意
ファクタリングで資金調達するのなら、まずは事前に必要書類を揃えておくようにしましょう。
即日対応可能という優良業者でも、書類に不足や不備があった場合には、即日現金化にはつながらなくなる可能性が高いといえます。
ファクタリングで資金調達するときに必要となる書類は業者により異なりますが、
- ・本人確認書類
- ・取引口座の通帳
- ・決算書類
- ・売却したい売掛債権の請求書
- ・売掛先との取引を証明する書類
などです。また、利用者が法人か個人事業主かにより必要書類が一部異なります。
そもそも個人事業主は利用不可としているファクタリング会社もありますので、事前に確認しておくようにしてください。
ステップ2 ファクタリングが売掛債権を買取る
必要書類を準備後、ファクタリング会社に申し込みを行った後は、審査が実施されます。
審査によりファクタリング会社が売掛債権を買取可能と判断した場合、請求書が買取られます。
なお、入金期日を過ぎてしまった売掛債権は買取りしてもらえませんので、請求書の入金期日を確認しておいてください。
ステップ3 取引先から利用者に買取代金の振り込み
ファクタリング会社が売掛債権を買取り後、利用者指定の口座に買取代金が振り込まれます。その際、提示された手数料が差し引かれることになります。
ステップ4 回収した売掛金をファクタリング会社に振り込み
2社間ファクタリングの場合、売掛債権は売掛先から利用者の口座に支払われます。利用者はあくまでも、ファクタリング会社の集金業務を代行する形で売掛金を受け取りますので、回収後はすみやかにファクタリング会社にそのまま支払うようにしてください。
振り込み完了を確認後、取引は終了します。
信頼できるファクタリング優良企業の選び方とは?
近年ではファクタリング業界に新たに参入する企業も増えたため、ファクタリング会社は日本で増え続けているといえます。
その数多く存在するファクタリング会社の中で、優良企業を見つけることは至難の業と考えてしまうものでしょう。
ファクタリング業界は法整備も十分でなく、手数料などもファクタリング会社独自の審査で決定されるなど、特に法的な上限なども設けられていません。
その法整備の不十分さを悪用し、法外な手数料を請求しようとする悪徳業者も存在しますので、優良企業の見極めはかなり重要といえるでしょう。
いずれにしても利用者のニーズや目的に合うサービスを提供してくれるファクタリング会社を選ぶことが必要ですので、次のポイントを確認するようにしてください。
ファクタリング手数料は実際に問い合わせてなければ不明
ファクタリングで利用者が負担する手数料は、ファクタリング会社の儲けも含まれます。
ただすべてが儲けではなく、売掛金の金額や売掛先の信用力など、様々な項目を加味したリスクの高さにより変化します。そのため、保有する売掛金をいくらで買取ってもらえるのか、実際に見積もりを取ってみなければ具体的な数字はわかりません。
たとえ同じ売掛金を売却する場合でも、ファクタリング会社により手数料が異なる場合もあります。優良企業のほうがより安く、安心して契約できる手数料を提示してもらえるでしょう。
なお手数料の目安として、2社間ファクタリングは10~20%、3社間ファクタリングが1~9%程度です。
最短で即日対応可能なファクタリング優良企業もある
ファクタリングで資金調達することを希望する利用者は、早く手元のお金を増やしたいと考えることがほとんどでしょう。
期日までにお金が必要というケースが多いため、入金までのスピードが早いファクタリング会社を選びたいはずです。
ファクタリング会社の中でも優良企業の場合には、最短即日という対応を行っています。
ただし事前の書類準備を行い、午前中までに申し込みを済ませておくなど一定要件を満たさなければ、即日対応可能な優良企業でも当日に入金できないこともあるので注意しましょう。
複数の契約方法を準備している優良企業か
ファクタリングの契約方法は、
- ・対面契約
- ・郵送契約
- ・電子契約
の主に3種類です。
特に遠方の企業などの場合、対面での契約が厳しいというケースでは、これまで郵送契約などで対応してもらうことが多かったでしょう。
しかし最近では、インターネットを使った電子契約やオンライン契約を取り入れ、よりスムーズな資金調達を可能とする優良企業も増えています。
優良企業を探すなら見積もり取得は必須
ファクタリングで資金調達するとき、発生する手数料は実際に見積もりを取らなければわからないため、必ず数社から取得し比較することが大切です。
数社から見積もりを取得することで、売却したい売掛金の買取相場を知ることができます。
より手数料が安い優良企業を見つけるためにも、必ず相見積もりは取得するようにしてください。
当サイトがおすすめするファクタリング優良企業
ファクタリング会社選びで重視したい項目などをご説明しましたが、当サイトでもそれらの項目を確認し、口コミや評判などを参考に優良企業といえる業者を複数あげてみましたのでご紹介します。
ピーエムジー株式会社
大口資金を常に確保しているファクタリング会社であり、手数料は業界最低水準であることが特徴です。
少額債権でも対応してもらえますし、最近では電子契約も可能としているようなので、最短即日をよりスピーディに実現可能といえます。
大手のグループ会社などではないものの東京・大阪・福岡に拠点があり、企業イメージ調査でも3冠を獲得している実績の高さと、資金調達額は業界内でもトップクラスという優良企業です。
セイノーフィナンシャル株式会社
カンガルー便として知名度の高い西濃運輸グループのファイナンス部門が運営している会社で、セイノーホールディングスというグループ運営であることが安心できる部分です。
ただし取り扱いは3社間ファクタリングのみであり、売掛金の金額も300万円~8千万円までと範囲が決められています。
事前通知なく売掛金の売却が可能であるものの、売掛金の社数は原則3社以上、各社の割合は50%以下という要件もあるので注意しましょう。
アイフルビジネスファイナンス株式会社
もともとビジネクストという名称でしたが、2020年7月からアイフルビジネスファイナンスへ変更されています。
東証一部上場企業の大手消費者金融アイフルのグループ会社で安心感は高いですが、対抗要件として、債権譲渡登記・債権譲渡担保登記(原則、譲渡承諾並びに譲渡通知不要)が要件となっています。
GMOペイメントゲートウェイ株式会社
信頼の東証一部上場企業のGMOインターネットグループが運営する会社で、決済代行サービスをメインとしています。
国内EC決済や海外取引などのサービスに付随する形でファクタリングも行っていますが、主な取引先は大企業なので中小では利用しにくさを感じる可能性はあります。
ただ、信頼性の高さやセキュリティ対策など、大手優良企業ならではの強みが魅力です。
OLTA株式会社
インターネットを使って申し込みから契約まで手続きができる業界初のクラウドファクタリングというサービスで、2社間ファクタリングのみですが手数料は割安です。
ただ、審査にAIを使用するため、AIが機械的に判断する基準を満たさなければ利用できません。
資金面での様々な相談をしたいという場合には不向きですが、相談なしで誰にも会わず迅速に審査を進めてもらいたいという場合にはおすすめです。