ファクタリングで売掛金を売った代金が支払いされるまでの流れとは?


ファクタリング(factoring)は、販売した商品(または提供したサービス)の支払い分を請求する権利(売掛金)をファクタリング会社に売却し、現金化するサービスのことです。

発生した売掛金(売掛債権)を現金化させて資金を調達するファクタリングでは、融資を受けたときのように返済など支払いに追われることもありません。

とても便利な資金調達の手法であるものの、ファクタリングそのものがまだ十分に周知されておらず、どのように売却代金が支払いされるのか流れがつかめないこともあるでしょう。

そこで、ファクタリングを資金調達で活用した場合、売掛金の売却代金が支払いされる流れを徹底解説していきます。

 

ファクタリングで資金調達するメリット

事業者同士の取引は掛けによるものが一般的であり、商品を販売(またはサービスを提供)と同時にその代金が支払いされるわけではありません。

取引先と契約で取り決めた期日に代金が支払いされる後払いが一般的であり、たとえば月末締め翌月末支払いや、月末締め翌々月末支払いなどの支払いサイトとなることが多いといえます。

月末締め翌々月末支払いで取引先と契約した場合、たとえば2月1日に商品を納品しても締め日は2月28日となり、締め日の後で1か月の取引分の請求書を渡すことになります。

しかも翌々月末支払いであれば、2月分の売上の支払いは4月30日となり、2月1日の売上分は約3か月待たなければ入金されません。

しかしこの入金までの間に、家賃や人件費、仕入れ代金など様々な支払いが発生することとなります。場合によっては手元のお金が足らなくなり、お金を借りて資金調達することを検討しなければならないと悩むこととなるでしょう。

このようなケースにおいて、ファクタリングを活用すれば4月末にならなければ入金されない売掛金を、前倒しで受け取ることができます。

お金を借りる方法ではないため、返済に追われることもなく資金繰りが改善しやすいことも、ファクタリングのメリットといえるでしょう。

 

ファクタリングで売却代金が支払いされるまでの流れ

ファクタリングを利用する場合には、まずはファクタリング会社に対し、保有する売掛金はいくらで買い取ってもらえるのか見積もりを出してもらいます。

見積もり依頼を受けたファクタリング会社は、

  • ・売掛金の種類
  • ・売掛金額
  • ・売掛先の信用力
  • ・顧客と売掛先との取引の長さ

など、様々な項目を確認しながら買取可否や設定する手数料を決定します。

ファクタリング会社が行った見積もりにより、提示された手数料(買取金額)で納得すれば契約を結ぶ手続きへと移行します。

この際、本審査において提出を求められる書類もあるため、事前に確認しておくとスムーズです。

一般的に必要となる書類は、

  • ・2~3期分の決算書
  • ・取引履歴の確認できる口座の通帳(写し)
  • ・売掛金を証明する請求書
  • ・取引先との基本契約書

などですが、他にもファクタリング会社によって多少増えることもあります。

ファクタリング会社と正式に売掛金の譲渡契約を結べば、指定した銀行口座に代金が支払いされます。

ファクタリング会社によっては、即日現金化も可能という場合もあるため、迅速な対応を可能とする業者を選んだ方がスムーズな資金調達につながるといえるでしょう。

 

回収した売掛金はファクタリング会社への支払いが必要

先に紹介したファクタリングは2社間ファクタリングと呼ばれる契約方式です。取引先を間に挟むことなく契約できるため、ファクタリングで資金調達することを知られたくない場合にメリットがあるといえます。

ただしこの契約方式では、実際の予定期日には取引先から顧客に対し、売掛金が支払われることとなります。

そのため回収した売掛金は、顧客からファクタリング会社に遅れず支払いすることが必要です。

 

ノンリコースだからメリットがある

ファクタリングと似た手法に手形割引がありますが、同じ売掛債権でも手形割引の対象となるのは手形です。

ただファクタリングとは大きく異なる点があり、手形割引の場合には手形の振出人が期日に決済できず不渡りを出した場合、顧客は手形割引で受け取った代金を返還しなければならないリコース契約となります。

その一方、ファクタリングノンリコース契約が一般的なため、利用後に取引先が倒産し売掛金を回収できなくなっても、受け取った代金を返還する必要はありません

ファクタリングにもリコース契約のケースがありますが、その場合には貸金とみなされるため、貸金業登録を行っている業者でなければ取り扱いは不可とされています。

近年ではノンリコースのファクタリングを装い、実質は金銭を貸し付けようとするヤミ金融業者も横行していますので、しっかりと信頼できるファクタリング会社の見極めを行うようにしてください。

ファクタリングによる資金調達は、取引先の倒産リスクも回避できることにメリットがあります。

 

まとめ

会社経営で赤字が続いてもすぐに倒産するわけではなく、手元の資金が尽きたときに倒産してしまいます。

事業者間の掛け取引で発生した売掛金の回収遅れや支払いサイトの長さが原因で、資金繰りが悪化してしまうと最悪の場合には黒字倒産することもあります。

スムーズに売掛金を回収し、資金繰り悪化を回避するためにもすぐに支払い分を受け取ることができるファクタリングを有効活用することをおすすめします。