売掛金の引当金って何?仕分けで気をつけるべきポイントは?


売掛金の取り扱いは非常に難しいと思っていないでしょうか。特に毎月の決算や年度末の決算のタイミングで問題になるのが引当金の取り扱いです。売掛金と引当金についてしっかりと適切な知識を身につけ、会計の役に立てるようにしましょう。

1そもそも引当金とは何?

皆さんは引き当てるという言葉を理解しているでしょうか。在庫を引き当てるという言葉は商売を行うときによく耳にするものだと思いますが、取り扱いがよくわからない存在かもしれません。

この引き当てというのは簡単に言ってしまえば備えておくという意味の言葉で、売掛金の会計で問題になる引当金も簡単に言えば準備するための資金と考えておくと良いかもしれません。

引当金というのは将来の損失に対して準備を行うお金のことで、会計上3つのルールを満たすと引当金を計上する事が必要になります。まず、一つめのルールは将来の損失の原因が存在していることです。売掛先企業の経営の悪化や、業績の不振、さらに具体的に何らかの事件があり株価が暴落しているなどの問題があると引当金を計上する可能性を検討します。

2つ目のルールは損失の発生の可能性が非常に高いことです。間違いなく自社に損失が発生する事が見込まれる場合には引当金を計上し、損失が発生しても問題ないように備えておく事が重要で、引当金を計上しておくと会計帳簿を正確に記せるので、このようなルールが決められています。

最後のルールは将来の損失の金額が正確に見積もられる場合です。例えば売掛先企業が倒産してしまい、返済を受ける事が難しい場合や相手企業から債務不履行になるという旨の通知が届いている場合には引当金を計上する必要があります。

引当金を算定することは実は企業にとってあまりメリットに見えないものかもしれませんが、会計を正確に記すことで企業の損失がどれだけあるのか、実際に企業の経営方針を判定するための根拠がどれだけ正確なのかと考える時に非常に役立ちます。

引当金の取り扱いに精通しておくと会計が非常に容易になるので、しっかりと理解をしておきましょう。

 

2引当金は頻繁に発生する

引当金が頻繁に存在するというのは会社経営者であれば誰でも理解できるものかもしれません。引当金というと貸付している企業の倒産や売掛先企業の支払いのリスケジュールなど債務の返済が滞る事態を想定するかもしれませんが、実は社員に対するボーナスの支払いなどのよくある出来事に対しても引当金の計算を行う事ができます。

企業にとって引当金を算定しておくと月ごとの会計や年度末の会計を非常に正確に記録する事ができ、経営の安定化を高める事ができます。会計上の正確さを保つためにも企業にとってある程度大きな規模の支出が見込まれる場合には引当金の算定をすることを念頭においておきましょう。

引当金を算出することは企業にメリットが少ないように見えるかもしれませんが、年度末の会計の調整のタイミングでは非常に役に立つ考え方です。引当金を算定しておくことで損益計算書の負債を増やす事ができるので、損金として計上する事ができます。年をまたいでしまうタイミングなどでは引当金を計算しておく事で当該年度の収益を減らす事ができ、課税される税金を減額する事ができます。法人税上正確な簿記を求められるのが引当金の設立目的です。しっかりと有効活用し、無理な経営を行うのではなく引当金を利用して会計のタイミングをコントロールしましょう。

 

3引当金にはどんな種類があるの?

引当金は基本的に製品保証引当金・売上割戻引当金・返品調整引当金などの様々な引当金が認められています。賞与引当金や退職給付引当金、修繕引当金などの引当金をしっかりと理解しておくと会計上役に立つのでいくつか紹介いたします。

 

・製品保証引当金

製品保証引当金は販売した製品に欠陥があった場合に無償修理を行うというルールを明記されている場合に利用される引当金です。保証に必要な費用を引当金として算定しておくと会計の記載が正確になるので、必ず記載しておきましょう。

・返品調整引当金

返品調整引当金は販売した商品の買い戻しを行う時記載する引当金です。返品される可能性が高い商品の利益部分に設定されている引当金なので、販売額ではなく、利益分を損失として認める事ができます。

・修繕引当金

修繕引当金は企業の保有する固定資産に対して損失が発生し、修繕が必要になった場合に算定される引当金です。次期以降の不動産に補修が必要になった場合にはこの費用を引当金として当期の収益から差し引く事ができます。

4売掛金の貸し倒れも引当金として算定できる

売掛金の貸し倒れに会うのは経営していると避けられることではありません。売掛金の貸し倒れにあった時にも貸し倒れ引当金という引当金を算定する事ができます。売掛金や貸付金といった金銭債権の債務不履行が見込まれる時にはこのような貸し倒れ引当金を計上する事で会社の状態を正確に把握できるようになります。

売掛金の貸し倒れに会う前にしっかりとファクタリングなどの手段を使って資金を獲得できるように安定した経営を行いましょう。