債務超過は資金繰り悪化の末路!いずれ倒産してしまうリスクを高めないために


自己資金を増やすことができない会社は資金繰りが苦しくなってしまい、そこから債務超過に転落してしまうリスクを高めます。

資金繰り悪化で債務超過に転落すれば、銀行から融資を受けることもできなくなり手元のお金を増やすことも難しくなるでしょう。

そこで、資金繰りを改善させるためにこと自己資本を充実させることが求められますが、債務超過にならないための方法を徹底解説していきます。

 

資金繰り悪化は危険な状態

会社経営は、キャッシュが回っているうちは続けることが可能で倒産することはありません。しかし損益計算書で利益が出ており黒字だとしても、キャッシュが回らなくなれば倒産してしまう可能性を高めます。

資金繰り悪化は会社が危険な状態にあることを意味しており、支払能力が低下し資金が順調に回らなくなっている状況です。

黒字倒産してしまわないためには資金繰り改善を改善させることが必須であり、自己資本を充実させることが必要といえます。

 

資金繰りが苦しくなれば倒産リスクが高まる

資金繰りが悪化した状態がではなく、健全な会社として存続させていくことが理想です。

そのためには自己資本を充実させることが必要であり、本来の会社の利益や必要利益を獲得することが求められます。

自己資本を増やすための必要利益を獲得するには、「借入金返済額+納税額-減価償却費」よりも生み出した利益のほうが多くなければなりません

もし利益のほうが少ない場合には、資金繰りが厳しくなっていきいずれ債務超過に転落するリスクを高めます。

債務超過に転落すれば銀行に追加融資の相談をしても応じてもらえず、それにより手元の資金が増えなくなれば従業員に対する給料や仕入れ代金の支払いができなくなってしまいます。

仮に手形を振り出していれば、決済ができず不渡りとなり、銀行取引が停止され倒産という事態を招くこととなるでしょう。

 

債務超過を防ぐために確認したい比率

資金繰りを改善させ債務超過に陥らないためにも、流動比率から支払能力を把握しておくことをおすすめします。

1年以内に現金化される流動資産・返済や支払う必要のある流動負債のバランス流動比率ですが、次の計算式で確認できます。

流動比率=流動資産÷流動負債

流動資産…現金・預金・売掛金・受取手形・棚卸資産など
流動負債…買掛金・未払金・支払手形・短期借入金など

流動比率が高ければ高いほど資金繰りは楽になり、流動負債が増えれば資金繰りは悪化してしまいますので、150%以上であることが望ましいといえます。

もし比率が低いのなら、買掛金や短期借入金が増えていないか、設備資金を運転資金で賄っていないか考えてみましょう。

仮に良好な比率であるのに資金繰りが厳しいと感じるときには、取引先からの代金回収サイトが長期化してしないか、反対に買掛金などの支払いサイトが短くないか考えてみます。

他にも過剰在庫や不良在庫を抱えているケースなども考えられるため、対策が必要です。

 

過剰在庫や焦げ付いた債権を保有していると資金繰りは悪化する

流動資産の中で、換金性が高いとされる当座資産と流動負債のバランスである当座比率も確認しておきましょう。

当座比率は、

当座比率=当座資産÷流動負債

で確認できます。

当座資産として挙げられるのは、現金・預金・売掛金・受取手形・短期貸付金・一時的に所有している有価証券などで、流動負債として主に挙げられるのは買掛金・支払手形・短期借入金・賞与引当金などです。

当座比率が高いほど資金繰りは楽であるのに対し、流動負債が多いほど資金繰りは厳しくなります。

理想的な当座比率は100%以上ですが、もし割合が低いときには過剰在庫を抱えていないか、焦げ付いた債権などを保有していないか確認してください。取引先の与信管理なども徹底して行うことが必要です。

 

売掛金と買掛金のバランスも大事

売掛金と買掛金の回収と支払いのバランスも確認しておきましょう。

受取勘定と支払勘定のうち、在庫・現金・預金をのぞく運転資金のバランスは、

売上債権/支払債務比率=売上債権÷支払債務

で確認できます。

割合が100%以下なら問題ありませんが、超える場合には何らかの方法で資金調達することが必要です。

売上が増え続けているときや、季節性の売上変動が大きいとき、大量に受注が発生したときなどは比率が高くなる傾向にあります。

売上が増えることはよいことですが、それにより売掛金などの売掛債権と仕入れ代金であり買掛債務も増えます。

買掛債務の支払いは、売掛債権を回収するよりも前に必要になることが多いため、いくら好調に売上が伸び業績は上がっていても、資金繰りは厳しくなってしまいます。

短期的な運転資金を一時的に調達するなどの対策が必要です。

 

まとめ

資金繰りが悪化したまま放置していると、いずれ債務超過に陥り様々な支払いはできなくなってしまいます。

すでに借入金の返済が遅れがちなときや、納税資金や賞与を借入れで補っているとき、銀行からすでに融資相談で断られている場合などは別の資金調達方法を検討しましょう。

先に紹介した、

流動比率=流動資産÷流動負債
当座比率=当座資産÷流動負債
売上債権/支払債務比率=売上債権÷支払債務

のうち、いずれかの指標が悪化していないかまずは確認してください。

融資を受けて資金調達できない場合でも、保有している売掛金を現金化させるファクタリングなら利用できますし、この場合には回収が長期化しているときの対策にもつながります。

手元の資金が枯渇すれば会社は倒産してしまうため、資金繰り改善と事業継続の一手として検討することをおすすめします。